年末です。最後の「放送局」はやはり初音ミクで締めちゃおうかな、と(笑)。2013年、今年もやはりVOCALOIDは倍々ゲームのように拡大を続けました。我々日本人はこの「倍々ゲーム」にすでになれてしまった感もありますが、2020年東京五輪のセレモニーは、やっぱ初音ミクしかいねえだろ、という当方の考えは、すでに確信と化しつつあります。そんなワケで「2013年の初音ミク」特集です。(2013年12月27日更新分/選・文=大久)
The End au Châtelet
今年の5月、渋谷慶一郎×初音ミクという組み合わせで制作・公開されたオペラ『THE END』。同オペラは今年の11月、1862年創設という歴史と伝統を誇るフランス「シャトレ座」でも上演されました。その模様を伝える宣伝動画がこちら(そのシャトレ座による公式HPは こちら)。日本でいうなら銀座にある歌舞伎座(1889年開設)で「初音ミク」が公演やるようなモンですからね。さすがですね。
天空で踊る初音ミク 雲中ライブ
日本に話を戻しますが、昨年(2012年)の末に、冨田勲×初音ミクという組み合わせで新作オペラ「イーハトーヴ交響曲」が公開されました。その模様はサントラCD&DVDで今年商品化されましたが、こちらはその冨田勲×初音ミクの映像を、本物の「雲」で上映してみよう、という プロジェクトによって実践された実験映像。エアコン会社のダイキンが技術協力だそうです。まだ「オオッ!」というレベルではないようですが、夢、膨らみますねえ。
ODDS&ENDS / ryo(supercell) in マジカルミライ2013
2013年8月30日、横浜アリーナになんと15000人という観客を集めて、初音ミク「マジカルミライ2013」が催されました。同公演の映像は某地上波深夜放送にて流れ、SMAPのリーダーNクンが「マジ信じらんねえ/こんなライヴ行って何楽しいの?」というオールドファッションなコメントを残しました。んふふ。若いですねえ。SMAPのコンサートも、ある意味VOCALOIDみたいなもんじゃないですか(笑)。
[HATSUNE MIKU V3 ENGLISH] DAISHI DANCE / LET ME FLY
個人的には一番のビッグ・ニュースがこれでした。VOCALOID「初音ミク」は2013年に最新ヴァージョンが発売されました。遂に「英語版」が登場です。同時に(なんと発表後6年後にして初めて)MAC版も登場しました。残念ながら現時点では、英語の発音にはあまり上手く馴染んでいるとは思えませんが、それでもマック・ユーザー、そして英語圏の人に門戸を広げたことはとんでもなく大きな飛躍です。そしてこちらのデモ音源は、なんと(浜崎あゆみ、中島美嘉等とのコラボでも知られる)DAISHI DANCEが手がけています。
トヨタ アクアCM 「日本のハイブリッド紅葉・朝靄」
最後は最新のトヨタ「アクア」のTV-CF。ピアノを演奏しているのは、ニコニコ動画やYOUTUBEでピアノ演奏(主に「弾いてみた」系)を披露している同人音楽家、まらしぃ氏によるものです。曲はご承知のとおり初音ミクの代表曲「千本桜」。ちなみに同CMの前作は、同じくまらしぃ氏による「 CHOCOLATE DISCO」(PERFUME)のカヴァー演奏が使用されています。ちょっと前に当コーナーでも「 2013年の和モノ」という特集をやりましたが、やはり皆さん考えることは同じようで。
*動画のリンク切れの場合はご容赦ください。
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