ワールドカップ・イヤーですね。そんな理由だけですが、サッカー動画を特集したいと思います。そりゃあ世界で一番歴史も伝統も人気もあるスポーツですから、そのコンテンツは多種多様、言語に至ってはほぼ世界中を網羅するほどの動画がYOUTUBEにはあります。そんな中でも今回は、今から20年くらい前、日本のサッカーが世界に挑戦を始めた時期のものをあつめてあります。(2014年5月9日更新分/選・文=大久)
94年12月4日セリエA「ジェノア vs サンプドリア」
まずはこちら。当時27歳だったキングカズこと三浦和良がイタリア・セリエAに挑んだ時の映像。デビュー戦でいきなり鼻を骨折して1ヶ月休む、というさい先悪いスタートで、「ジャパンマネー目的」と散々内外から揶揄され続けたセリエA在籍でしたが、この日カズは初ゴールを記録。彼がセリエAで記録した得点はこの1点のみですが、それでも一体だれが彼を批判できるのでしょうか。
95年1月29日セリエA「ジェノア vs ACミラン」
年をまたいで翌月。ホームのジェノヴァで行なわれたこの試合は、とんでもない試合となりました。実は当方はこの試合をジェノヴァで実際に「体験」しています。とんでもないスケールのスタジアムにも驚きましたが、4万人超の観客が最初から「異様な盛り上がり」だったことを今も覚えています。ピッチを全力で走り抜けるカズの印象は、それほど深く残りませんでした。実は試合直前、サポーター同士が喧嘩をはじめ、ミランサポーター1人が刺殺されていました。会場の4万人はその為に試合開始後すぐに殺気立ち、発煙筒がガンガンたかれピッチに物がガンガン投げ込まれました。
95年1月29日セリエA「ジェノア vs ACミラン」
試合は前半で中止となりましたが、その後会場周囲で暴動が発生し、警察を交えた3つどもえの乱闘が起こりました。馬に乗った機動隊の迫力にも驚きましたが、この時催涙弾の煙を吸い込んだ筆者はジェノヴァを後にしてから丸1日熱が出て寝込んでしまい、実は会場を後にして以降のことをあまり覚えていません(笑)。この件を重く見たイタリア政府は、以降1週間にわたってすべてのスポーツイベント開催中止を決定しています。
Rene Higuita - The Scorpion (1995)
ところかわってイギリス。コロンビア代表と親善試合をしたイングランド代表。ループシュートなんていうスカした攻撃をみせた英代表に対して、コロンビア代表の人気GKレネ・イギータは歴史に残るクリア方法を披露し世界中を驚かせました。なんの意味があるのか、意味なんてないに決まってます。そんなことをやってしまうイギータが世界中から愛されるのは必然ですね。ちなみにイギータは試合前このクリア方法を予め練習していたのだそうです(そう教えてくれたのはこの試合を現場で観戦していたリチャード・バルビエリでした)。
Swing Out Sistor / Forever Blue (2012)
おまけ動画。12年にリーグ制覇を果たしたイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティー。リーグ屈指の強豪FCでありながらなんと44年ぶりとなるリーグ制覇でした。この事に涙したプレミア・ファンは多かったらしく、その1人がスウィング・アウト・シスターのアンディー・コーネル。思わずこんな動画を自らの手でアップしています。曲は89年のSOSの大ヒット曲の再録音インスト・バージョン。もちろん「青」はマンCのチームカラーです。お洒落ですね。
*動画のリンク切れの場合はご容赦ください。
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