先日深夜TV「月曜から夜ふかし」にて“ブラジルの専門家”として出演され、NEWS手越と関ジャニ村上のどちらがブラジル女性に受けるか、というヘビーなテーマを論評されていた麻生雅人さんはとてもクールな語り口調でしたが(笑)、世界中のサッカー・ファンはそんなにクールではいられません。とうとう4年に一度のW杯が始まります。というわけで今回はブラジル特集。しかも「ブラジル以外の国で作られたブラジル音楽」です。実は「ブラジル以外の国で作られたブラジル音楽」を特集したディスクガイド本が既に麻生雅人氏の監修で存在しますが、そちらにも掲載されなかった音楽をここでは特集したいと思います。(2014年6月3日更新分/選・文=大久)
Spiller / Batucada (1999)
書籍「ブリザ・ブラジレイラ」に載ってない音楽は何かといえば、クラブ・ミュージックです。ブラジリアン・ハウスと呼ばれる音楽の大半は欧州産ですが、それを紹介したいなと思いまして。まずはこちら。「Groovejet」という全英1位を記録した大ヒット曲を持つSPILLERが99年に発表した、マルコス・ヴァーリの大ヒット曲のハウス・カヴァー。ブラジリアン・ハウスのド定番、ですね。
Tanga Chicks feat. Dimitri & Tom / Brazil Over Zurich (2000)
ハウスの名門サブリミナルからのリリース。この曲中何度もループでお目見えする混声のチャント(コーラス)が強調されていますが、このコーラスはモンド・グロッソ「TREE, AIR AND RAIN ON THE EARTH」からのサンプリングです。それにしてもベースが強烈、ですね。
Trio Mafua / Incompatibilidade de Genios (2001)
ジョアン・ボスコの初期(70年代)の有名曲として人気の高い曲ですが、イタリア出身の3人組トリオ・マフアによるハウス・カヴァー。同曲のアルバム・バージョンはジョイスあたりを彷彿とさせるアコースティック版なのですが、当方的にはどうしてもこっちのヴァージョンを強力にプッシュしたくなりますね。。
Bah Samba / Portuguese Love (Phil Asher mix / 2004)
バー・サンバ。初期にはESTEREOというハウスの名門レーベルで作品を発表し、瞬く間に同レーベルの看板スターとなりましたが、こちらはBKOというレーベルに移籍して発売されたアルバムより。UKハウス・シーンのトップDJ、フィル・アッシャーによるリミックス・ヴァージョン。
Satoru Shionoya / Brazilian Rhyme (Remix / 1999)
実は以前にも同曲を掲載しましたが、その時はインスト版でした。で、こちらがヴォーカル版。ご承知の通り、ピアニスト塩谷哲氏によるEW&Fのカヴァーですが、ヴォーカルを取るのは露崎春女、そしてこの強力なリズム・プロダクションを担当したのはDEF MIXのサトシ・トミイエ。最強ですね。
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