1984年、ロサンゼルスで行なわれた五輪の開会式。このイベントではロケットを背中に背負ったアンチャンが空を飛んでやってくる、という「ロケットマン」パフォーマンスで有名ですが、こちらの動画はキンボール社製グランドピアノを84台も用意して演奏された、LA五輪開会式でのガーシュウィン「RHAPSODY IN BLUE」。アメリカを代表する曲、として申し分ない選曲でもありますね。ちなみにこの式でアメリカ国歌を歌ったのはエタ・ジェイムスでした。
Lionel Richie / All Night Long (1984)
おそらくオリンピック・セレモニーで「アーティストのライヴ」が売りになったのは1984年のロサンゼルス五輪の閉会式から、と推測されます。この年以降、音楽とスポーツ・イベントのコラボはどんどん密接になっていきました。商業主義の象徴、といわれる84年LA五輪ですが、そこには「(税金投入による)政治の介入を一切阻止するため」という理由もありました。そんな事はつゆ知らず、でしたが、閉会式でライオネル・リッチーが歌った「ALL NIGHT LONG」にはとても感動したことを、今もよく覚えています。
Ozzy Osbourne / Take Me Out To The Ballgame (2003)
今もMLB中継等で頻繁に耳にすることのできる野球ソング「TAKE ME OUT TO THE BALL GAME」は、なんと1908年の曲なのだそうです。MLBの試合では7回にこの曲が流れ、終盤に向けて「さあ、いくぞ」の合図となるわけですが(日本でいう「六甲おろし」的なモノ、でしょうかね)こちらは2003年、MLBシカゴ・カブスのゲームで披露された、オジー・オズボーンによる同曲。ベロンベロンに酔っぱらったオジーの歌は「史上最悪のTAKE ME OUT〜」として有名です。いいぞオジー(笑)。
Billy Joel / Piano Man (2008)
おまけ動画。MLBニューヨーク・メッツの本拠地球場でもあるSHEA ("シェイ"と発音しますが日本では"シェア"と表記されます)スタジアムは、古くから音楽イベントも開催されることで有名ですが、2008年に取り壊され、現在跡地は駐車場になっているそうです。こちらは同球場最後のイベントとなった08年6月のビリー・ジョエル公演。「TAKE ME OUT TO THE BALLGAME」に続き名曲「PIANO MAN」を披露する、という素敵な動画です。実はこの公演のハイライト・シーンはこの直前にあったのですが、個人的にはこちらのメドレーのほうが大好きです。
Eurythmics / Last Night I Dreamt That Somebody Loved Me (1989)
アルバム未収録曲。後に(活動休止前の)ラスト・アルバム『WE TWO ARE ONE』にボーナス曲として収録されました。EBTGの例とは真逆に、シンセ・ポップとしてこの曲を練り直したのはさすがにユーリズミックスですね。ザ・スミス楽曲の中でもブッチギリで絶望感漂うこの曲を選ぶあたりもユーリズミックスらしいですが。