Shirley Bassey & Lulu / You're The One That I Want (1979)
79年、シャーリー・バッシーのバラエティー・ショウに出演し、デュエットを披露するルル。歌うのは映画「グリース」のテーマ曲としておなじみの「YOU'RE THE ONE THAT WHAT I WANT」。動画後半ではルルはソロで持ち歌である「COME SEE WHAT LOVE」を歌っていますが、完璧なフィリー・ダンサーになっているのも聴き所です。
上述のアルバムはフランキー・ナックルズ等をリミキサーに迎えたコンテンポラリーなダンス・アルバムでしたが、同年彼女は当時人気絶頂のアイドル・グループ、テイク・ザットとの豪華なデュエット・シングルを発売し、全英1位を記録する大ヒットとなっています。近年もルルはチャカ・カーン、アナスタシア等と「HERE COMES THE GIRLS」というジョイント・ツアーを行なっていますが、そのステージでもハイライトとなったのはこの曲でした。もちろんダン・ハートマンFEAT.ロレッタ・ハロウェイによるディスコ・クラシックのカヴァーです。
LuLu & Marvin Gaye / I Heard It Through A Grapevine (2006)
最も有名なG.E.スミスのお仕事、といえるH&O作品群でのプレイですが、こちらはまさしく彼らの人気絶頂期のライヴで、83年にカナダのモントリオールで収録されたもの。スタジオ版も最高なんですが、こちらのライヴ版もやっぱり最高でして(笑)、H&Oが初めて発売したベスト版「FROM A TO ONE」でも同曲はこのカナダのライヴ音源が収録されました。
チルドレン・ソングとしてイギリスで最も有名な、マンディー・ミラー嬢による「NELLIE THE ELEPHANT」。頭のいい象が登場する同名TV番組のために作曲されたものですが、当然ながら現代ではあのおバカ・パンクロック・バンド、トイ・ドールズが83年にカヴァーしたヴァージョンで圧倒的に知られているところです。「ネリーさんだ象」という秀逸な邦題も忘れがたいところですね。オルガ、元気かなあ?
ノベルティーというくらいですから本来は面白おかしい歌詞があって当然、ではありますが、インストのノベルティー・ソングというものも存在します。元々このルーテナント・ピジェオンというグループは、別なグループで活動するミュージシャンがスピンオフ的に結成したユニットですが、この「MOULDY OLD DOUGH」がなんと全英NO.1になってしまってさあ大変。なんと今でもバンドは存続していますが、オリジナルのメンバーは誰1人残っていません(笑)。
"Take Me Back to Dear Old Blighty" on "The L Shaped Room" (1962)
いわゆる「ノベルティーソング」とは趣を異にしますが、最後にこの曲をご紹介。曲は1910年代に作られたもので、第1次世界大戦時に世界中に赴任した英国軍人が「あーロンドンに帰りてえなあ」というグチ代わりにこの曲を口ずさんだ、という言い伝えがあります。以降、イギリスでは「古き良き英国」を懐かしむ曲として親しまれる有名曲ですが、あのザ・スミスが名曲「THE QUEEN IS DEAD」の冒頭でこの映画挿入歌を引用したことでもなじみ深い曲です。