80sポップ・ソングの名曲「JUST CAN'T GET ENOUGH」の聴き比べをやってみます。まだディペッシュ・モードをヴィンス・クラークというシンセ・ヲタクが牽引していた時代、81年の発表曲ですがヴィンス・クラークはこの曲を最後に同バンドを脱退しています。その時にはディペッシュ・モードがその後全米のスタジアムを満員にするようなビッグ・バンドになるとはヴィンス・クラークにも想像できなかったでしょうね。もちろん当方にも想像できませんでしたが(笑)。(2015年9月18日更新分/選・文=大久)
09年、オリジナル以上に大ヒットしてしまったカヴァーが生まれました。サタデイズというおチャラけ5人組女性アイドルグループによるカヴァーなのですが、全英2位の大ヒットを記録。元々は「COMIC RELIEF」というチャリティー企画で発売されたシングルですが、まさかヴィンス・クラーク(作曲者)はこんな形で巨額の印税を受け取ることになるとは想像できなかったでしょうね(笑)。 "Just Can't Get Enough" from Celtic Park (2011)
「IT'S A FINE DAY」(JANEのカヴァー)のヒットで知られるオーパス・スリー。その「IT'S〜」に続いて発表されたのはこちらのクリムゾンの名曲カヴァーでした。まだトランス・テクノという言葉がなかった時代ですが、その後ダッチ・トランス他多くの道標となったダンス・トラックであるのは間違いないと思われます(あのロバート・マイルスが世界的ヒット「CHILDREN」を出したのはこの4年後ですし)。
90年代末にデビュー。吉本興業所属のSSWということで一時期頻繁にTV露出もあったfayray嬢。彼女は70年代ロックが大好きな親御さんの影響で、こういうドロドロなクラシックも大好きだという変わった女性らしく(笑)、なんと05年発表のカヴァー・アルバムでクリムゾンの「MOONCHILD」をカヴァーしちゃってます。すごい。 Doc Severinsen / In The Court of the Crimson King (1970)