ですがこんなとんでもない映像が発掘されました。当時の所属レコード会社ファンタジー・レコードが残したと思わしきスタジオで録音に際したヴィンス・ガラルディです。なんといっても注目は大量に配置されたアンペックスのプリアンプ!ではなくて(笑)、動画の最後にガラルディ本人が「準備できたよ」「新曲だ、オリジナルだよ」「CAST YOUR FATE TO THE WIND、テイク1」と言ってるところでしょう。名曲が生まれるその瞬間、というわけです。
Built To Spill / Linus And Lucy (Live 2001)
最後は名曲「Linus And Lucy」のカヴァー。演じるのは日本にまだ来た事がない大物バンド(ただの中堅とも言えますが)、ビルト・トゥ・スピルによるカヴァーです。ちょっと前にこのバンドのギタリストとほんの少しだけ交流したことがありますが、自分の使うエフェクターは全部自分で作ってしまう、という素晴らしい(笑)ギタリストです。
彼女が一気に作家として脚光を浴びたのは、エルトン・ジョンの70年作『TUMBLEWEED CONNECTION』に収録された「LOVE SONG」が人気を集めたことでしょう。元々この曲はもっと古くにレスリーによって作られた曲で(自身のレパートリーとして68年からステージで歌われていました)、それをエルトンが取り上げた形でした。誰も知らないと思いますが。同曲はデヴィッド・ボウイが68年にカヴァーしたこともあります。 Pink Floyd / Time (1973)
そしてイキナリとんでもない曲を貼りましたが(笑)、名作中の名作、英国ロックのNO.1アルバムに上げられる機会も多い(個人的にはそう思ってませんが)フロイド『狂気』にて、レスリーは多くのコーラスを吹き込んでいます。余談ですがこの曲、冒頭の音で目が覚める、という人結構多いですよね(笑)。 Lesley Duncan / I Can See Where I'm Going (1975)
オリジナル・ヴァージョンです。彼女はこの曲を前年68年に作曲、以降ステージでのレパートリーとして歌い続けることで、楽曲に注目が集まるようになりました。初めて音盤化されたのは69年、RCAからリリースされたシングル「A ROAD TO NOWHERE」のB面曲としてでした。その後彼女は何度もこの曲を再録音していますね。