後にチャカ・カーンが発売し、世界中で大ヒットした「I FEEL FOR YOU」。元はプリンスのデビュー盤(79年)収録曲で、チャカのヒットよりさかのぼること2年前、ポインター・シスターズがカヴァーしています。元々はパトリース・ラッシェンに提供するつもりで作曲したもの、とのことですが、パトリースは結局この曲を録音していません。チャカ、ポインター姉妹の他にも、ジャクソン兄弟の長女(マイケル・ジャクソンの姉)リビー・ジャクソンもこの曲のカヴァー(84年)を残しています。
32年生まれのジャズ・シンガー、キーリー・スミスによるジャズ・オーケストラ・カヴァー。御歳84ですが、いまだに多作家で、沢山の作品で歌を披露しています。こちらは2002年、ファンから絶賛された名作『Keely Swings Count Basie Style with Strings』収録のカヴァー。タイトルからして企画も明快。そして何より歌声も素晴らしいです。
Bireli Lagrene & Sylvain Luc / Can't Take My Eyes Off You (2009)
昨年、なにやら一切本人とは関係ないことで日本で有名になってしまったジプシー・ジャズ・ギタリストのビレリ・ラグレーン(註:2020東京五輪のロゴマーク問題で話題になったあの人が、過去ラグレーンのシルエットを無断パクリしていたことが判って騒ぎになった)。彼とシルヴィアン・リュックの共作シリーズは何枚もアルバムが出ていますが、その中に収められたギター2本のみのカヴァー。 Dida feat. Roy Hargrove / Can't Take My Eyes Off You (2010)
新進気鋭の女性ジャズ・ギタリスト!というだけで注目してしまいますが、実は彼女はイスラエル出身の人で、しかもジャズ・ギタリストなのに弾き語りを得意とする珍しい人でもあります。彼女がアメリカに滞在していた時期に録音された、スタンダード曲のカヴァー集より。トランペッターのロイ・ハーグローヴをゲストに迎えてのカヴァー。 Lo Triò / I Can't Take My Eyes Off You (2014)
まずブッ続けで3曲。こちらは1958年7月10日、ニューヨークのビターエンドで収録されたビリー・ホリデイのライヴ映像で、米東海岸で放映された「アート・フォードのジャズ・パーティー」の模様です。曲は「Foolin' Myself」「Easy To Remember」「Little Moonlight Can Do」。マル・ウォルドロンがピアノを担当してた頃の、晩年のビリー・ホリデイのお姿ですが、メアリー・オズボーンはなんとストロンバーグのマスター400を使用!