TOPPOPライヴ映像、最終回です。で、今回は80年代特集です。TVが音楽と切っても切れない関係になったのはそれはもう80年代からの話でして、それ以前とはその関係性は全く違います。日本でも、アメリカでも、そしてヨーロッパでも同じですよね。TOPPOPはソウル音楽やヨーロッパのシンガーの映像が豊富に残っているのでその点でも貴重な存在ですが、最新のものも最新で紹介するという姿勢は昔から変わっていません。(2017年3月17日更新分/選・文=大久)
VIDEO Taco / Puttin' On The Ritz
82年のシンセポップの大ヒット曲「PUTTIN' ON THE RITZ」。1929年に同名ミュージカルのために書かれた
古典曲 ですが、80年代らしいデジタル・サウンドでよみがえらせたのがオランダ人シンガーのTACO。彼はインドネシア生まれ、ドイツで活動したシンガーでした。この曲で全米4位を記録しています。
VIDEO The Blow Monkeys / Digging Your Scene
TOPPOPはプレファブ・スプラウトとかキュリオシティ・キルド・ザ・キャットとかウェット・ウェット・ウェットとかスパンダー・バレエとかリヴィング・イン・ア・ボックスとかそういう映像も沢山あって、嬉しい限りなんですが(そんなのにヨダレを垂らす人種はもうあまりいないでしょうけど)やはりDRロバートのイケメンっぷりは最強です。
VIDEO Rah Band / Clouds Across The Moon
リチャード・アンソニー・ヒューソン。ビートルズ「ABBEY ROAD」の録音にも参加したということですが、そんな英音楽家が自分の奥さんと一緒にアーティスト活動を始めたのがこちらのRAHバンド。動画はPVなのでTOPPOPのライヴではないのですが、実はこのPV自体がとっても貴重で、おそらくここ1〜2年で初めて見たと言う人が多いのではないでしょうか。今から30年くらい前、同曲は日テレの深夜オビ情報番組で毎晩オンエアされてましたね。
VIDEO The Primitives / Crash
さて、プリミティヴズです。数年前オリジナル・メンバーの急逝を気に再結成したりもしましたが、なんといっても偉大なる一発屋。いまだにこの「CRASH」は衝撃的な新鮮さを保ってます。インディー時代のガレージ路線も、このあとのサイケ路線もまあ面白いんですけどね。同曲はYOUTUBEで公式PVがなぜかアップされず(されてもすぐ消される)、こちらの動画で楽しむしかないんです。
VIDEO Akiko Kobayashi / Koi ni Ochite (Fall In Love)
最後はこちら。「恋に落ちて」の小林明子さんが無類のプログレ好きであること、ジェフ・ダウンズとかスティーヴ・ハウ等と共演作を発表したりしてることも有名かと思います。80年代にオランダのTV番組でなぜこの曲を披露することになったか、そしてこの曲を聞いた人がどう思ったかは今は知る由もありませんが、考えてみれば同曲は今も昔もアジアン・ポップスとして最も王道のものかもしれませんね。
*動画のリンク切れの場合はご容赦ください。