60年代のスーパーモデルといえば、ツイギーです。セックスシンボルという言葉が持つ意味の真逆をいくそのスタイルは、(下品な表現を使えば)今の2次元女性像にそのまま直結するものです。さて、日本では圧倒的に60年代モデル時代の彼女に注目が集まりますが、今回が70年代以降の歌手・タレント時代のツイギー特集です。「もうウンザリ。一生を洋服のハンガーとして過ごせないわ」という有名な発言と共にモデル業を引退した、その後の彼女のお姿をお楽しみ下さい。個人的に70年代のツイギーと言えば、それはもう「PIN-UPS」のジャケ写なわけですが。(2014年9月12日更新分/選・文=大久)
Twiggy and Bryan Ferry / What A Wonderful World (1974)
70年代初頭、自身の冠番組を持ったツイギーでしたが、そこでのデュエット映像。ブライアン・フェリーと「WHAT A WONDERFUL WORLD」を歌うお姿です。相変わらずキュートで可憐なツイギーさんはともかく、あのフェリー先生が学校の生徒役で演技する、なんていう信じられない演技を見る事ができます。それにしてもツインテールのツイギーの破壊力は絶大です。明らかにフェリー先生の趣味とは真逆の女性ですが(笑)。 Twiggy / At Seventeen (1975)
ツイギーは1949年生まれなので、まだこの時点で26歳という若さ。それなのにまるで人生の酸いも甘いもパッケージしたようなこのジャニス・イアンの名曲カヴァーは一体どうした事でしょうか(笑)。ハープの演奏は、イギリスを代表するハープ奏者で、現在もロンドン交響楽団やロイヤルフィルでも指揮を取るデヴィッド・スネル。
Twiggy / In My life (at Muppet Show / 1976)
こんな選曲をされてしまうと、もう自虐的というか、どこか藤圭子的なテイストを感じてしまいます(笑)。77年、子供向けTV番組「MUPPET SHOW」に出演し、ビートルズ「IN MY LIFE」をカヴァーした模様です。ちょうどこの頃彼女はマーキュリー・レコードと契約していて、カントリー・アルバムを数枚発表してもいます。 Twiggy & Bing Crosby / Have Yourself A Merry Little Christmas (1977)
1977年末のビング・クロスビーのクリスマス特番。この日はデヴィッド・ボウイ&ビング・クロスビーのデュエット「LITTLE DRUMMER BOY」が収録された同じ日でもありますが、同番組にはツイギーも出演。同じくクロスビーとデュエットを披露しています。すでにご承知の通りクロスビーは77年10月に他界しており、この日の歌唱は彼にとっては最後の歌声となりました。 Twiggy / Falling Angel (1978)
78年、ツイギーはいきなり路線変更、ディスコ路線に活路を見出しています。こちらは78年発表のシングル曲で、プロデュースはデヴィッド・エセックス。実はこの翌年、ツイギーは(当時破竹の人気だった)ドナ・サマーにプロデュースを依頼して、ディスコ・アルバムを1枚制作していますが、なぜか当時は未発売のままでした(2007年にCDで復刻発売されています)。 The London Story - Twiggy (2014)
最後はおまけの最新動画。今年頭に公開された、ロンドンへの愛着をツイギー嬢が語る動画です。今年65歳になる彼女ですが、しかし美しい年の取り方してますねえ。ここ数年は「女性のライフスタイルとは」みたいな書籍を何冊か出版したりと、タレントとしてもいまだに人気が衰えない様子。ショートカットでミニスカで、というパブリックイメージは既にありません(少なくとも本国では)。
*動画のリンク切れの場合はご容赦ください。
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