この映画を評したとある方の個人ブログに「まったく、ザ・スミスのファンってのはホントにどうしようもねえな」という文がありました(笑)。苦笑の2文字をあらゆる行間に詰め込んだその方の映画評は個人的にとっても参考になったのですが、今回はその「どうしようもねえな」と言われてしまった09年公開のボーイ・ミーツ・ガール映画「(500)日のサマー」の特集です。えーと、ハイ、筆者は大のザ・スミス・ファンなので、ホントにどうしようもねえ部類の人間です。故に、この映画大好きです(笑)。(2014年11月21日更新分/選・文=大久)
500 Days of Summer - Official Full Length Trailer
まずは映画のトレイラー映像を。これは本国のトレイラー映像でして、一応日本公開用の 日本版トレイラーってのもあるんですが、そちらはほとんど映画の内容を伝えていない不可思議な予告映像でした。なんであんなモン作ったんでしょうね。ほんと不思議です。エレベーターのシーンはこの映画がとんでもない胸キュン映画であることをドンズバで表現しているのですが。とはいえ「THERE'S A LIGHT」を歌う女の子が実際にいたら、ちょっとドンビキしてしまいそうですが。
500 Days Of Summer - You Make My Dreams
ザ・スミスの楽曲が使われるくらいなので英国的なシミッタレ映画と思われがちですが、H&Oをこういう風に使う辺り、ちゃんとした映画(笑)になってます。詳しくは他所をあたっていただきたいのですが、ストーリーはボーイ・ミーツ・ガールの王道映画です(ただし時間軸はグチャグチャに編集されていますが)。で、ストーリー中ウキウキになった主人公は妄想の世界でミュージカルを繰り広げてしまいます。まったくオトコノコってのはどうしようもないダメな生き物ですねえ(笑)。 (500) Days of Summer Bank Dance Music Video
この映画は「ミュージカル映画」ではないのですが、要所要所でダンス・シーンが挿入されます。こちらは映画本編ではカットされたシーンですが、ブルーレイが発売されたときにボーナス収録された銀行でのダンス・シーン。曲はSHE & HIMというユニットによるもので、このユニットのボーカルは映画の主演女優ズーイー・デシャネル嬢本人です。 She & Him / Please, Please, Please Let Me Get What I want
劇中でも使用されたザ・スミス「PLEASE PLEASE PLEASE〜」のカヴァーは、上述のSHE & HIMのバージョンで使われました。映画の中でも表現されていますが、結局この映画の最大の悲劇は「男の子と女の子では、欲しいものは違う」ということなんですよね。この映画で女性ボーカル版が使用されたという時点で、この複雑な映画の悲しい結末が予見されています。 She & Him / Don't Look Back
映画見るのはメンドクセエ、という方は こちらでも聞いていただいて内容を把握いただければ助かります。で、こちらの動画は上述SHE & HIMのPV。曲は映画とは関係ない曲なんですが、後ろを向かない、と歌う彼女はやっぱり素でもそういう女性なんでしょうか。女優であり歌手活動も行なうズーイー・デシャネルはあまり日本人ウケするルックスではなさそうですが、当方的にはドンズバで胸キュンするタイプです。
*動画のリンク切れの場合はご容赦ください。
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