 新年あけましておめでとうございます。いやあ2014年も色んな事がありましたよね。世間や身の回りで何が起こっても動じない人間となるのか、それとも常にアンテナを張って出来事に敏感に反応し咀嚼する人間となるのか、まあ人それぞれかとは思いますが、先日ついにあの話題の「メロンパンの皮焼いちゃいました」を口にし、その衝撃がいまだに尾を引く当方はやはり後者の類いなのかも。さてさて、新年一発目の放送局はまたしても「ボウイ特集」。10年間ヒキコモリだったボウイさんが2014年何をやらかしたか、をまとめてみました。(2015年1月2日更新分/選・文=大久)
L'Invitation au Voyage - Louis Vuitton TVCF
フランスのルイ・ヴィトンが制作した新しい企業CMに、2014年1月からボウイが出演しています。流れている曲は13年発表の「I'D RATHER BE HIGH」ですが、このCMの為に録音され直した新バージョンがオンエアされています。仮面舞踏会とボウイ、というとどうしてもあの悪夢のような映画「ラビリンス」を思い出しますが、このCMに登場するアリゾナ・ミューズ嬢も、「ラビリンス」のジェニファー・コネリーもとんでもない美人さんですね。ったく。 BRIT AWARDS 2014 BEST MALE VOCALIST
2014年のブリット・アウォード「ベスト男性シンガー」の授賞式。ノミネートされた他のイケイケでイケメンのアンちゃん達を差し置いて、もうすぐ68歳になるボウイがこの賞の受賞者となりました。が本人が式に参加せず。名代としてトロフィーを受け取ったのはケイト・モスですが、彼女はなんと1973年グラムロック時代にボウイが着ていた衣装(ホンモノだそうです)を身につけて登場。とんでもないサプライズですね。素晴らしい。ノエル・ギャラガーがただの田舎者のアンチャンに見えますもんね(笑)。
David Bowie - Sue (Or In A Season Of Crime)
さて、歌手ですからここで新曲を。以前もチラリと書きましたが、今年ボウイが発表した新曲は2曲のみで、こちらが14年11月末にシングルカットされました。「BOWIE DOES JAZZ」という見出しが英音楽誌を飾ったのですが、そのとおりジャズ作品で、こちらの公式PVは4分ですが、全長版は7分あります。バックの演奏はマリア・シュナイダー・オーケストラが担当。推測ですが、おそらくこの曲は今後のマリア・シュナイダー・オーケストラの持ち曲にもなるのではないでしょうか。楽しみですね。
David Bowie / 'Tis a Pity She Was a Whore
上記シングル「SUE」はなんと10インチのアナログで発売されましたが、そのカップリングに収録されたのがこちら。ケタタマしいリズムが強烈ですが、おそらくこのヘタ糞なピアノとサックスはボウイ本人の演奏かと思われます。この曲に関して本人いわく「もしヴォーティシスト(渦巻派)の連中がロック・ミュージックを作ったら、こんなカンジになるんじゃないかな」とのこと。NYのアパートでケッタイなオブジェの石ころを大量に買い集めてるアートなボウイさん、さすが言うことが違います。
David Bowie - Nothing Has Changed Trailer
2014年の年末に、ボウイの活動50年を記念してベスト盤が発売されました。前述通り50年間の期間中近々の10年はヒキコモリしてましたから活動は何もなかったのですが、タイトルは『NOTHING HAS CHANGED』。ったく、なんつータイトルつけやがるんだ。ヒネクレてますよねえ。収録曲はいつものカンジですが、なんと言ってもここ10数年間の中では最もジャケットが素晴らしい作品(右写真はアナログ盤ジャケ)であることは特記したいところです。
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