今回の「放送局」はCM特集。以前にもカセットテープのCM特集てのをやりましたが、今回は「ラジカセ」です。「倍速ダビング」「オートリバース」「グライコ」…… いやあラジカセにまつわるスペック・ネームは今振り返ると強烈です。スペック厨の少年達を惑わせるのは十分なカッコ良さ(笑)。今やすっかり絶滅したラジカセというハードウェアに郷愁の思いを馳せる人も数多くいるかとは存じますが、CMのほうも「懐かしいにもホドがある」というモノばかり。そんなわけで今回はまず第1弾、「アイドルが出演したラジカセCM」を集めてみました。(2015年3月6日更新分/選・文=大久)
ナショナル THE DISCO(1980)
そりゃあこんなCM見せられたら誰だって絶対に一発でメロメロになりますよ、この美少女に。同年「翔んだカップル」「ただいま放課後」への出演で女優デビューした石原真理子・当時16歳です。ちなみにこのCMの翌年にも彼女は同社のラジカセ「COUPLE」のCMに出演していて、 こんな萌え萌えなことになってます。こっちは聖子ちゃんカットになってますね(笑)
東芝BOMBEAT UU(1981)
なかなかキュートなお嬢さんがキャピっとダンスしてますね。流れているCMソング「キュン!と片想い」を歌っていたのも彼女で、当時の芸名はヘレン。後に「うる星やつら」テーマ曲 「心細いな」を歌ったことで知られるアイドル・シンガー、ヘレン笹野さんです。後にTV番組のアシスタントやグラビアでも活躍。日米のハーフ・タレントですが、現在は米国に在住しているとのこと。 日立パディスコW1(1982)
杉田かおる、当時18歳。素敵です。素敵じゃあないですか。なのにどうしてこうなった(笑)。実は「鳥の詩」(80年)の大ヒット等があったにも関わらず、金銭待遇で事務所と決裂。独立して数千万円の借金を背負うことになったという時期にあたります。同年初のヌードを披露したことでも話題に。再度書きますが、当時18歳。んー、スゴイ。 東芝SUGAR(1984)
CM中にクレジットされていることでもわかるように、映画「天国に一番近い島」とのタイアップで登場した原田知世、当時17歳。そういえば「ニューカレドニア」という地名が一気に日本で有名になったのはこの映画がきっかけ(同作はその一部が68年にNHK朝の連ドラでドラマ化されたそうですが)かと思われますが、実は丁度この頃当地は先住民による(フランス占領からの)独立運動が盛んで、半ば内戦状態にあったとのこと。 ナショナルLOVE CALL(1984)
荻野目慶子20歳。前年に公開された映画『南極物語』で既にスター女優となっていましたが、彼女が出演した「LOVE CALL」のCMは「洋館の中でラジカセ持ってヌボーっと立つ」編と「滝の前でラジカセと雨傘を持ってヌボーっと立つ」編がありました。こんな細長い物体を「手提げ」と勘違いする人がいるのかどうかはともかく(笑)このグライコはちょっと使い勝手悪そうですねえ(笑)。 ナショナルLOVE CALL(1985?)
おそらく85年だと思うのですが、ちょっと正確にはウラが取れませんでした。映画『フェノミナ』でブレイク、ブルック・シールズの再来と言われた絶世の美女ジェニファー・コネリーです。ヒップホップ、ブレイクダンサー、キース・ヘリング風壁画、ジェニファー・コネリー。どれも素敵すぎて、ラジカセにリモコンが搭載されたことなんてどうでも良くなりますね。余談ですが、英語でラジカセのことを「BOOMBOX」と呼ぶそうです。 ナショナルLOVE CALL(1984)
おまけ。ナショナルのオーディオ製品CMに何本も出演している近藤真彦ですが、こちらは「オレハタチ」の台詞でもおなじみ、マッチが20歳の時に出演したラジカセCM。ちなみにラジカセではないのですが、田原俊彦は84〜85年にかけて(同じ松下傘下の)テクニクスの ミニコンポのCMに出演していましたね。
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