最近「ギタ女(ぎたじょ)」という言葉が使われたりしてます。フォークギター担いで青臭い日々のモンモン(笑)を歌にする若いSSWの女の子が増えたのを指して使われるのですが、まあそんな流行言葉はともかく、今回はマドンナの特集です。マドンナは2000年以降ステージでギターを抱える機会が増えましたが(もちろんそれは年齢的なことに関係すると思います)、彼女がギターを抱えるというのはミック・ジャガーがギターを抱えるのとはワケが違います。なんといってもマドンナですから、マドンナなりのカッコ良さを演出しなければなりませんもんね。というわけで今回は「ギターを弾くマドンナ」を集めてみました。(2015年7月24日更新分/選・文=大久)
Madonna / Don't Tell Me (2000)
動画中「アタシギターを弾き始めたばかりなの」という言葉も出てきますが、人前でギターを弾くようになったその初期にあたる2000年、人気TV番組「レイト・ショー WITH デヴィッド・レターマン」に出演しアコギを披露するマドンナ。同年彼女はドン・マクリーン「AMERICAN PIE」のカヴァーを大ヒットさせた時期でもありますから、アコギとマドンナが密接な関係にあった時期とも言えます。それにしても、ちゃんと生でこれだけ歌える人、なかなかいませんよね。
Madonna / Material Girl (2004)
ギターを弾き歌を歌う動画でありながらも、ギター演奏に関して述べることは基本的にありません(笑)。彼女のステージになくてはならないヒット曲「MATERIAL GIRL」ですが、こんな戦時中のピンナップガールみたいな軍服衣装で登場し、大ヒット・ダンス・ナンバーにもかかわらずマドンナは一切踊らずにレスポール・カスタムをかき鳴らすだけで「マドンナ」を演じ切る。その演出の素晴らしさに脱帽します。
Madonna / I Love New York (2006)
さあ、個人的に彼女がギターを弾く動画No.1に挙げたいこちらの登場です。どうですかマドンナ。カッコイイにも程がある、というくらいカッコ良すぎ。こういうの見ちゃうと、ギターを弾くという行為に関して上手い下手だけで語る下らない輩はあっちイケ、と思いますね(笑)。ベタベタな70Sディスコ・ボキャブラリーで構成されたこの曲の素晴らしさもありますが、実は昨年当方が作ったあるCDジャケのデザインはこの動画のマドンナにインスパイアされたものだったりします(笑)。
Madonna / Borderline (2008)
レジー・ルーカス作、初期マドンナの名曲「BORDERLINE」がこんなハードロックで蘇ります。荒っぽい歌い方と歪みまくったギター音とは対照的に、マドンナの声が80年代そのままであることに驚かされます。それにしても、言っちゃいけない言葉(M.F.)を叫んじゃう辺り、うふふ、いつまで経ってもまったく困った女性です(笑)。
Madonna / Hung Up (2008)
ABBAの曲をサンプリング使用し世界中を驚かせたディスコ・アルバム『CONFESSIONS ON A DANCE FLOOR』は05年発表。当時は例のピンクのレオタードで世界中を熱くさせましたが、08年の『HARD CANDY PROMO TOUR』ではこんなヴァージョンで披露されました。いいですね。下手糞なピックスクラッチに胸が熱くなりますね!ちなみに2001年、カッコつけてギター弾いてたらケーブルが刺さってなかった、という オチャメなミスを披露してしまったこともあります。
Madonna / Don't Cry For Me Argentina (2008)
最後は再びアコギでこちら。マドンナが映画『EVITA』でこのクラシック・ソングを歌い話題になったのは96年のことで、当時アルゼンチンでカリスマ視されるエビータ役を、あのマドンナが務めることに反対した人々が抗議デモを行なったりもしたのですが、以降このスタンダードはすっかりマドンナ抜きでは語れない曲となりました。このツアーでこの曲が歌われたのは、アルゼンチン公演のみ、でした。さすがマドンナ。やっぱりマドンナ。
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