アメリカで人気の深夜トーク・バラエティー番組に「トゥナイト・ショウ」があります。1954年放送開始、司会者の代替えを幾度も経ましたが、現在ジミー・ファロンという司会者(6代目)になっても人気が衰えることはありません。アメリカでは平日日付が変わる時間帯は皆このバラエティーを見る人も多いことでしょう。で、今回はその最新の司会者に変わってからの「トゥナイト・ショウ」特集です。ええ、アメリカの地上波のお笑いってのはこんなもんです(笑)。笑えるかどうかはこの場合どうでもよくて、こういうのにこんだけ金かけて、そしてこういうスタイルが老若男女に大人気、というカルチャーを今一度確認しよう、という特集です。(2015年8月7日更新分/選・文=大久)
Billy Joel and Jimmy Fallon on Tonight Show
実は「トゥナイト・ショウ」は番組を自身のYOUTUBEチャンネルにて公開(とはいえ全編ではなく主要部分に限られますが)しており、世界中の誰もが楽しむことができます。で、まずこちら。ビリー・ジョエルがゲスト出演した回での、サプライズ・セッション。iPadのループ・サンプラー・アプリを使って即席でドゥワップしましょ、という場面。曲はお馴染みの「ライオンは寝ている」です。ビリー・ジョエル。お元気そうで何よりです。
Nip Syncing with Terry Crews
司会者ジミー・ファロンさんはコメディアンでもあるので、歌だけでなく体を張ったお笑いにも意欲的な方です。同番組ではリップ・シンク(口パク)のコント・コーナーが定番でありますが、こちらは更にひとヒネリして、ニップ・シンク(乳首歌唱)にトライした場面。共演者テリー・クルーズは大バカな大絶叫CMで知られる筋肉タレント。
Evolution of Mom Dancing Part 2 (w/Jimmy Fallon & Michelle Obama)
わざと古くさくてダサい服を着て、古くさいダンスを披露するというコーナーも同番組の人気コーナーです。で、この回はなんとファーストレディーのミシェル・オバマさんが登場。大間抜けな司会者にとことんつき合って夫人も大間抜けなダンスを披露しています。そういえば余談ですが、「笑っていいとも」に日本の総理大臣が生出演したときにも、こんなカンジのあか抜けたパフォーマンスはさすがになかったですね。
U2 Busks in NYC Subway in Disguise
こちらはドッキリ企画。あのU2のメンバーが司会者を連れ立って、変装してNYの地下鉄駅構内でバスキング演奏したら、通行人は気付くか?というものです。誰がやってるかは知らなくても、こんだけ上手に歌歌ってたらそりゃ皆立ち止まりますよね。この場面がやらせではない、ということは、同じ場面を素人さんが自前 スマホで撮影した動画でも確認できます。
Two Neil Youngs Sing "Old Man"
日本でもよくある「物まね歌唱中にご本人登場」みたいなものです。ニール・ヤングの物まね(これがまたバカ上手)をする司会者にも驚きますが、本人登場、しかも本人の40年以上も前の曲を本人が「自分の若い頃風に」演技しながら歌う、という点にも驚きますね。
"Ew!" with Ariana Grande
同番組では「現代の10代少女達」を演じるオバカなコント・コーナー「EW!」も人気。こちらは文字通り全米のティーンズの話題を完全にさらってしまう人気者、アリアナ・グランデとのコント。アリアナちゃん、今から3年前に当欄で触れた事がありますが、今や彼女も22歳。その人気は3年前とは比べ物になりません。ちなみに同コーナーでテイラー・スイフトと共演した時の映像が こちら。テイラーさんが、田舎者のダサ少女を演じています。
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