CM特集をやります。いいですねCM。なんといっても「半永久的に」と思えるほどネタに困ることがないですから(笑)。で今回の特集のネタは「70年代のアルバム・レコード(音盤)のCM」集です。我々日本人にとっては、ウザッと思えるほど同じアルバムのTVスポットが画面上に垂れ流しされた90年代の悪夢も記憶に新しいところ(とはいえ25年も前の話ですけど)ですが、なんと70's CM特集は3度に分けてお送りします。まず最初の今回は「70年代前半編」です。(2015年8月28日更新分/選・文=大久)
T.Rex "The Slider" TVCM (1972)
ウギャー!いきなりとんでもないモノが出てきました!歴史的名作『SLIDER』のTVCFです。ご承知のように、この中の一部映像はリンゴ・スターが撮影したもの(元は映画『BORN TO BOOGIE』用素材)ですね。後に流れてるのは同作収録の「CHARIOT CHOOGLE」。
The Rolling Stones / "It's Only Rock And Roll" TVCM (1974)
ストーンズです。74年の名作のTVCM。すでに慣れ親しんだベロマークですが、こうやってアニメーションで動かされると違和感ありますよね(笑)。「なんて音なのぉぉ」っていうイヤラしい女性のナレーションが楽しいです。
David Bowie / "David Live" TVCM (1974)
こちらも74年。デヴィッド・ボウイのライヴ盤のTVCM。なんと画面の中でシャカリキに踊り歌いまくるボウイ様がいますが、これこのCMの為にわざわざ撮り下ろした映像なんです。つまり他には一切使われてない映像でして。しかし元気ですねえ、178cm、41kg時代のボウイ様。
Mick Ronson / "Slaughter on Tenth Avenue" CM (1974)
長尺ものです。なので、TVCMではなく映画館での宣伝用に作られたものとおぼしきコマーシャル。それにしてもミック・ロンソンのこんな演技する姿を拝めるとは、YOUTUBE様々です(脚本も演技もクソですが。笑)。この映像のスティール写真がそのままアルバムのジャケに使用されています。
Lou Reed / Sally Can't Dance" TVCM (1974)
なんといっても邦題が『死の舞踏』なのに、「さあルーと一緒に歌おう!」と言われても……(笑)。こちらも驚愕のTVCM。ルー・リードが一番ギラギラとギラついていた74年『SALLY CAN'T DANCE』のコマーシャル。一瞬おチャメな表情を見せるところが素敵です。
K-TEL Record Selector TVCM (1972)
おまけCM。K-TELという会社は廉価盤アルバム(主にコンピ)を制作しTVスポットで宣伝しまくってアルバムを売るという独特の手法で有名なレコード会社ですが、こんなグッズも作ってたんですね。1972年に発売された「レコード・セレクター」。「ニュー・スペースエイジ・デザイン!」と宣伝されていますけど、んー、これどう考えても一番手前のレコードが傷だらけ、下手すりゃすぐ割れちゃいそう、と思えてしまうのですが、実際はどうなんでしょうか。お値段は4ドル(当時で1200円くらい)。
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