Dave Stewart and Daryl Hall / Here Comes The Rain Again (Apr 15 2011)
ゲストに元ユーリズミックスのデイヴ・スチュワートを迎えて行なわれたセッション。ダリル・ホールのピアノとデイヴのアコギだけで披露される、ユーリズミックスのヒット曲「HERE COMES THE RAIN AGAIN」。全く違った曲に生まれ変わっていることも興味深いですが、ダリル・ホールの歌の上手さにもう土下座するしかありません。デイヴ・スチュワートがどう思ったかは判りませんが(笑)。
Diane Birch & Daryl Hall / Day Dreaming (Oct 15 2009)
ヴァレンタイン・ウィークです。というわけで今回の「放送局」ではジャズの名曲として名高い「MY FUNNY VALENTINE」の聴き比べをやってみようと思います。1937年に上演されたミュージカル『BABES IN ARMES』は「THE LADY IS A TRAMP」という有名曲を生み出したことでも知られますが、「MY FUNNY〜」も同作のためにロジャース&ハート・コンビによって生みだされた曲です。発表当時、殆ど話題にすらならなかったそうですが、その後多くのカヴァーによって定着。現在では800以上のアーティストにより1500以上のヴァージョンが残されているという同曲のヴァリエーションを並べてみました。(2013年2月8日更新分/選・文=大久)
Frank Sinatra / My Funny Valentine (1954)
何と言ってもこの曲を一大スタンダードにのし上げたのはフランク・シナトラの歌唱です。同曲を収録した10インチ『SONG FOR YOUNG LOVERS』は、彼にとって初めての(78回転ではない)「アルバム」でした。動画はシナトラ公式チャンネルによってアップされたもの。太っ腹ですね。シナトラがクラブ歌手役で出演した57年の映画『PAL JOEY(夜の豹)』では、キム・ノヴァクによって同曲が歌われてもいます。
Stéphane Grappelli & Yehudi Menuhin / My Funny Valentine (1978)
こちらはちょっとだけ変わり種アレンジの「MY FUNNY〜」。78年にジャズ・ヴァイリニストのステファン・グラッペリが、ユダヤ系のクラシック・ヴァイオリニスト、イェフディ(ユーディ)・メニューインとのジョイント・アルバム『TEA FOR TWO』で披露したヴァージョン。余談ですが、メニューインと言えば『少年とヴァイオリン』(滝一平・著/宇野亜喜良・絵)を思い出された方もいるのでは。
Chris Botti feat. Sting / My Funny Valentine (Live 2005)
最後はオマケ。クラシック・ギター奏者でありながら、ジャズや即興演奏がお得意、というちょっと風変わりなフランスのギタリスト、ローラン・ディアンス。彼が作曲した「TANGO EN SKAI」はトヨタのTVCFで村治佳織がカヴァーを披露(02年)したことでも馴染みがあるかも知れません。こちらはそのディアンスが教則DVDにて披露した「MY FUNNY~」のクラギ・ヴァージョンです。