2008年7月31日発表曲。作者KZ(livetune)氏にとって3曲目の「ミク」楽曲だったという前曲「ファインダー」の爆発的支持を経て発表されたミッド・バラード。この曲を最後にニコ動を離れたKZ氏はその後商業ベースでのクリエイター活動に転身しました。もちろん現在では、2011年に世界的な支持を得た初音ミクの代表曲「Tell Your World」の作者としてもお馴染みかと思われます。
"Stormy Weather" on "Bell, Book and Candle" (1958)
ジャック・レモン、キム・ノヴァク等の有名人が出演してることで知られる58年公開のロマンティック・コメディ「BELL, BOOK AND CANDLE」のワンシーン。クラブでの演奏シーンで、ペットを吹いているのはキャンドリ・ブラザーズ、そしてストラトを弾いているのがエレック・バシックでした。この後、60年代になると彼はフランスを拠点に音楽活動をするようになったそうです。
Serge Gainsbourg / All The Things You Are (1964)
60年代以降、フランスの音楽界にて多くの仕事を残してるバシック。こちらは64年、セルジュ・ゲンズブールがジャズ・スタンダード「ALL THE THINGS YOU ARE」を演奏する、というなかなか興味深いシーン(ゲンズブールのDVDに収録されています)ですが、後ろでモクモクと煙草をフカしながらザックザックとリズムを刻んでいるヒゲの伯父さんがエレック・バシックです。
66年以降活動の拠点をアメリカに移し、米国籍も取得したバシックは、74年にエルヴィン・ジョーンズ、グラディー・テイト、バッキー・ピザレリ、ハンク・ジョーンズ等をゲストに迎え、リーダー作『I LOVE YOU』を発表。実は62年に『BOSSA NOVA』というボサ作品も残してる彼ですから、ラテン・ムードな作風も得意としていました。バシックは93年、肺がんで亡くなっていますが、晩年はカナダ・ケベックで演奏活動を行なっていました。