イギリスの“新世代”ニューウェイヴ・シンガー、V.V.ブラウン嬢。彼女のセカンド・シングル「LEAVE!」のカップリング曲としてこの曲がカヴァーされていますが、思い切った8ビット・エレポップ解釈が楽しめます。ちょっと80年代のA-HA「TAKE ON ME」を彷彿とさせるアレンジにも感動。余談ですが、「黒人だ」という理由だけで、日本では「黒人音楽メディア」でしか彼女が紹介されていない、ということに、もの凄く違和感を感じています。
Julie Hawk and Matt Harris / This Charming Man (2012)
アイルランド出身の女性シンガー、ジュリー・ホークさんによるアイリッシュ・フォーク・ムードたっぷりのカヴァー。12年発売のデビュー・シングル「VALUE OG GOLD」のカップリング曲でしたが、マシュー・ハリスというギタリストとのデュエットでこの曲に挑んでいますが、同曲はサウンドクラウドで一般に公開されています。んー、今後はやはり、こういう活動形態が増えるんでしょうね。
ソウルマンでありながらシンガー・ソングライターでもあるカーティス・メイフィールドの場合は、自らギターを抱えることで、自分のスタイルをアピールしました。そう、カーティス本人は実は踊らないシンガーなんですよね。ステップに勤しむ他の2人とは対照的なわけですが、3人組になったインプレッションズはその後2年も続かず、その結果カーティスはソロ活動へ、インプレッションズは別メンバーを加えて存続、という形を取っています。 Archie Bell & The Drells / Tighten Up (1969)
インプレッションズと入れ替わるように、と言ったら事実と異なるかもしれませんが、美しいハーモニーを生かして70年代シカゴ・ソウルの雄となったシャイ・ライツ。ニューソウル風メッセージも交えつつ、基本は60年代からのスタンダードな型を踏襲するグループです。が、さすがにこのとんでもない衣装からは「70年代の新たなるスタイル」を模索せんとしたことが垣間みれますよね。顔よりもデカい襟のシャツと、ド派手な振り付け、そしてイントロのファズ・ギターにも、胸がキュンキュンしちゃいます。 Double Exposure / My Love Is Free (1975)
サルソウル初期のスター・グループであったため、世間からはディスコ・グループと認識されてるダブル・エクスポージャー。もちろんそれも確実に事実ではありますけど、アルバムを聞くか、もしくはこの動画を見れば、彼らがフィリー系の伝統的なコーラス・グループであることは一目瞭然。サウンドはフィリー・ディスコなのに、律儀に60'sスタイルの振り付けを踏襲しているところが泣かせます。 Tavares / More Than A Woman (1978)
83年生まれのクラシック・バイオリニスト、ルチア・ミカレリィ嬢のソロ・デビュー・アルバム『MUSIC FROM A FATHER ROOM』収録曲。コンセプトは面白いんですが、リズムトラックがショボくってちょっと残念ですね。同作は他にもクイーン「BOHEMIAN RHAPSODY」やデヴィッド・フォスターのカヴァーなんかも収録された売れ線作品ですが、まあ綺麗だからOKとしましょう。
2011年に発表されたボウイ楽曲カヴァー集『ZIGGY PLAYED SURF GUITAR』収録曲。すでにタイトルからもそのコンセプトも丸わかりですが、サーフ・ギターのインストでやらかしちゃってます。曲もそうですが、オチャメなジャケ(もちろんオリジナルの『ZIGGY STARDUST』のパクリです)も素敵です。