今もよく再放送されてますよね。80年の大ヒット・ドラマ「ザ・ハングマン」。子供心に「まったく馬鹿馬鹿しい」とか思いながらワクワクウキウキでこのドラマを見ていた事を今も覚えています。ハードボイルドを装ったドタバタコメディとでも言えそうな(笑)このドラマのエンディングはいつもヒネリの効いた選曲と映像で素晴らしいものが多かったのですが、今回の「放送局」はそんな歴代ハングマンED曲です。(2015年2月6日更新分/選・文=大久)
ヒロスケ/あ・れ・か・ら(80年)
「ザ・ハングマン」は80年11月に初回放送。以降1年続きましたが、その初代ED曲はヒロスケというシンガーによるアーバン・メロウ・ダンサー「あれから」。これ個人的に大好きなんですよね。既におなじみかと思いますが、ヒロスケは本名文田博資、70年代にクックドールというバンドのシンガーとして活躍した後ソロに転向したSSW(その後NYに渡り、タレントの兵藤ゆきと結婚。93年に西城秀樹が発表した「いくつもの星が流れ」は彼の80年発表曲のカヴァーです)。 滝ともはる/ミッドナイト・フライヤー(82年)
前作終了後の半年後に「ザ・ハングマン2」がスタートしています。主人公が林隆三から黒沢年男(マイト)にかわり、ますますエロエロな路線に突入(笑)。ED曲は滝ともはるに変わりましたが、こちらもアーバンでちょいファンキーな80'sダンサー。ドタバタなドラマの顛末の直後に差し込まれるこの大都会の景色は、とても印象深いものがありました。 BOW WOW/絆 FOREVER(83年)
うーん、曲はこれまでとある意味同じ路線なのですが、バウワウ使いますか・・・ 83年からは名高達郎を主人公にした新シリーズがスタート。マイトがいないとピンとこない、という筆者のような視聴者はともかく、ヒロインに早乙女愛を起用、また山城新伍がメンバーに加わり、ナレーションも天知茂が担当するという豪華なシリーズとなりました。 KAJA/ありがたや節(84年)
まだまだ続くハングマン。84年の第4シリーズは主人公に名高達郎、植木等が復帰、佐藤浩市が加入、ゴッド(大ボス)にフランキー堺を起用しています。そしてED曲にも大幅な路線変更が行なわれました。しかもカヴァーです。 守屋浩の「有難や節」(ハマクラ作詞・作曲者不明)をレゲエでカヴァーしたものが起用されました。実はこのくらいブっ飛んでる曲のほうが、ドラマにはピッタリなんですけどね。MJ「スリラー」をパクった(笑)このダンスグループは零心会。余談ですが、三池崇史の名がスタッフクレジットに入ってますね。 零心会/零心会のズンドコ節(86年)
零心会は主に渋谷〜原宿で活動していたた路上パフォーマンス集団で82年結成。83年に活動方針を巡って分裂し、その片方があの有名な「一世風靡」となります。86年の第5シリーズではリーダーが山本陽子、当時ワイドショーを賑わせた火野正平も参加。またナレーションは当初中山千夏が担当しましたが、放送中に彼女が参院選に出馬することになり、途中から春やすこに変更されています。 火野正平/だまって俺についてこい(87年)
87年の第6シリーズ。実はこのシリーズは主人公・名高達郎が(当時の婚約破棄騒動で)急遽降板することになり、半ば緊急打ち切りになったシリーズです。ED曲は火野正平の名曲カヴァー「だまって俺についてこい」でした。その直後に渡辺徹を主人公に起用した新シリーズ「ハングマンGOGO」がスタートしますが、そちらでも同じくこの曲がED曲に使用されています。
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