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2016年3月25日(金)

 
ヒトコト劇場 #78
[桜井順×古川タク]









作編曲家井上ヨシマサの原点となるソロ・アルバム『JAZZ』が復刻!


 作編曲家の井上ヨシマサといえば、ほとんどの方がAKB48の作曲家としてのイメージが強いのではないだろうか。「Beginner」「Everyday、カチューシャ」「真夏のSounds Good!」「ハロウィン・ナイト」など、プロデューサーの秋元康とタッグを組んで、数多

くのヒットソングを生み出してきた。しかし、彼はAKB48以外にも、これまで数多くの楽曲提供を行っている。小泉今日子「スマイル・アゲイン」、水谷麻里「バカンスの嵐」、荻野目洋子「スターダスト・ドリーム」、など、枚挙に暇がない。そして、そのタイトルを見ただけで、その印象

的なメロディーが即座に浮かんでくるだろう。
 昨年、彼は作曲家生活30周年を迎え、ソロアルバム『それぞれの夢』を発売した。今でも、レオパレス21のCMソングとして使用されている「それぞれの夢」やAKB48「泣きながら微笑んで」のセルフ・カヴァーなど全13曲を収録し、作曲家とはまた違うアーティストとしての一面を見せている。このアルバムに接して改めて感じたのは、メロディアスな楽曲が多いことだ。例えばAKB48に提供した「真夏のSounds Good!」のセルフ・カヴァーは、テンポを落としてバラードにし、そのメロディーが際立っている。
 そんな彼は、87年にもソロ・アルバムを発表していた。中学生テクノ・ユニットであるコスミック・インベンションのメンバーとし

てデビューしたのが81年。YMOの武道館コンサートのオープニング・アクトを務めながらも、84年に解散。その後、彼は85年、小泉今日子のアルバム『FLAPPER』収録の「Someday」で作曲家としてデビュー、その後様々なアーティストに楽曲提供をしながら、初のソロ・アルバムを創り上げる。それが今回復刻された『JAZZ』だ。ジャズと言ってもそのものズバリのジャズではなく、その形式を借りたフェイクな歌謡ジャズといえる。バックを務めるのは、御大の原信夫とシャープス&フラッツ。そして、先頃急逝した松原正樹をはじめ、今剛、松木恒秀、岡沢章、岡沢茂、村上ポンタ秀一、島健、土岐英史、本田雅人などのキラ星の如きスタジオ・ミュージシャン。
 そして、このアルバムに

は、他アーティストにカヴァーされた楽曲が2曲含まれていた。そのひとつは、田原俊彦の「KID」(作詞・阿久悠)。この曲は元々「赤と金のツイスト」(作詞・川村真澄)として収録されたが、田原のシングルもアレンジは清水信之なので、本人ヴァージョンと同じテイストで制作されている。そして、もう1曲は小泉今日子の「Slow Dancer」。この曲は86年にリリースされたアルバム『今日子の清く正しく美しく』に収録。作詞の美夏夜は小泉今日子本人、アレンジは元スペクトラムの兼崎順一が手がけた。今作では「Slow DancerⅡ」として、より、メロウなサウンドで再構築されている。
 しかし、何と言ってもこのアルバムの聴き所は、井上ヨシマサのルーツである、

ジャズ、ブラコン、AOR、ボサノヴァなどの要素を、弱冠21才で完全に消化している点だろう。印象に残る「オルゴールの枯葉」は、イントロのキーボードから、デヴィッド・フォスターが在籍したエアプレイの影響も感じられ、実に心地よい。ボサ・タッチの「シルヴィーの涙」、アーバン・ブラックな「波に乗ったペーパームーン」、そしてフェイク・ジャズな「ブルーボーイに赤いバラ」、「Saturday Night」などなど、聴き所が満載だ。
 今年は井上ヨシマサ、デビュー35周年。1月にはミュージカル『DNA写楽』の音楽も担当し、さらに精力的な音楽活動を行うようだ。彼の原点とも言えるアルバム『JAZZ』でメロディアスな楽曲の数々を楽しんで欲しい。
(戸里輝夫=編集者)
●Loppi・HMV限定商品「JAZZ」井上ヨシマサ(¥2,200+税)



主題歌分析クラブ 『赤毛のアン』


 日本アニメーション制作の『世界名作劇場』シリーズの第5作目で、演出に高畑勲、場面設定・画面構成に宮崎駿が参加している。主題歌の作曲と編曲は武満徹と並ぶ世界的に有名な数少ない日本人作曲家の三善晃が、歌は大和田りつこが担当。三善はポピュラー音楽をほとんど手がけていな

い、純音楽(クラシック)の作曲家であるがゆえに、アニメと主題歌は思えないフランス近代音楽を思わせるようなロマンティックな和声を持った楽曲に仕上げている。
 オープニング・テーマ「きこえるかしら」のAメロのクリシェ(構成音の一つを半音、または全音ずつ

変化させていくこと)は、イントロでも提示されたコード進行のヴァリエーション。サックスとトロンボーンのバッキングも、余りアニメ・ソングでは用いられなかったアレンジだ。4小節だけ歌メロがあり、そのあと4小節はインストゥルメンタルという構成も斬新。ここでもクリシェを導入している。その後の、ツー・ファイヴ・ワンという進行はポピュラー音楽らしい進行だ。
 Bメロでの、2拍3連直前から2拍3連へのコードの流れは白眉の美しさだ。「白い花の道」では花が舞い散るかのような、「風のふるさと」では風が舞い上がるようなピアノのオブリガートが挿入されている。
 Cメロ部分はサビ扱いになるのだが、Bメロでの高揚感たっぷりのから少しクールな雰囲気に。歌メロの

コール・アンド・レスポンスにストリングスのオブリガートが続く。最後はサブドミナント・ケーデンスだが、ベースをオン・コードにして4度で進行させて、進行を強調している。
 エンディング・テーマ「さめない夢」では、イントロで16分音符でのモチーフのピアノが登場。歌メロに突入してもこのピアノは続き、まるで花びらが風に乗って舞い上がっているか

のようだ。Aメロ後は、インストゥルメンタルに。オーケストラがサウンドを支配して、ベースがクロマティックなラインを含み下降。完璧としか形容のしようがない対位法とオーケストレーションが展開される。ストリングスとトロンボーンがせめぎ合うように旋律を奏でるが、ヴォーカルが再び入るとともに(Bメロ)、ストリングスとトロンボーンが融合する。このコード進行は、インストゥルメンタル・パートのヴァリエーションとなっている。サビ最後は4小節単位のメロディが2度登場するが、2度目の2小節目は4度上の同形のメロディながら、終止部分のみ同じ「D音」で終止させてヴァリエーションと統一感を同時に生み出している。
(ガモウユウイチ=音楽ライター/ベーシスト)



2015年3月6日(金)

 
「80年代しりとりコラム」(泉麻人著)編集後記


 今から30年前の1985年4月1日、バイト先の休憩室の隅っこでつけっぱなしになっていたテレビから流れてきたチェッカーズ「あの娘とスキャンダル」。続いて始まったその日が初回放送だった「夕やけニャンニャン」。その番組を見ながら、「時代が変わりつつあるな」とぼんやりと思ったことを昨日のことのように覚えている。「夕やけニャンニャン」から放たれるパワーとテンションの高さは今まで自分が見ていた

テレビ番組とは異質なもので、妙な居心地の悪さを感じたものだった。それから一カ月も経たない4月25日、久米宏が長年にわたって出演していた『ザ・ベストテン』の司会を降板した。このとき、自分が親しんできた歌謡曲全盛時代の終焉、そして夢の時間が終わってしまったような淋しい気持ちになったことを覚えている。看板を失った翌週からの『ザ・ベストテン』は別の番組のようであった。
 その5年前の1980年

は松田聖子のデビューと山口百恵の引退が重なって、国民的アイドルのバトンが受け渡されたことに象徴されるように、時代の転換期と言われている。そのほか、YMOのブレイクやジョン・レノンの死、王貞治の引退と長嶋茂雄辞任なんかのニュースも大きく影響している。しかしながら、その後一気に世の中がバブル景気に突入していく1985年こそ、時代の大きな節目だった気がしてならない。それを予見していたのが、ブラウン管の向こうから騒いだもの勝ち的な高揚感を醸し出していた「夕やけニャンニャン」だったように思われた。変わりゆく時代の空気をひしひしと感じたわたしは当時10代だったにもかかわらず、これ以降のテレビ番組やヒット曲はもちろん、流行といったものに一切興味がもてなくなり、

バブル景気の恩恵をひとつも被ることもなく、時代との接点を断ち切った。興味の対象は過去の事物と海外のインディー音楽に移行していった。
 そんなわたしが30年経った今年、「80年代しりとりコラム」(泉麻人著)という書籍の編集を手掛けた。この本は泉麻人さんが2007年から2012年にかけて「パチスロ必勝ガイドNeo」で連載していたコラムをまとめたもので、タイトルどおりしりとり形式で、例えば留守番電話→笑っていいとも!→モスコミュール→ルービックキューブという具合に60個の流行事物を紹介している。さすが、この手を語らせたら右に出る者はいない時代の考証人。親しみやすい文体で読み手に事物を把握させ、自身の体験を織り交ぜながら、ときに切れ味鋭く切れ

込み、キレイに腑に落としている。たとえすでに語りつくされているような事物であっても独特の見地で検証することにより、これまでとは違った次元で深く味わうことが出来るのだ。また当時を経験していない人でも、読み終わる頃には「ウーロン茶って80年代初めから一般的になったらしいよ」など、80年代に関するいっぱしの薀蓄を他人に話したくなる気分にさせるに違いない。これ1冊あれば80年代がどういう時代だったのかが一通りわかるという意味では資料性の高い書籍でもある。
 かくいうわたしも前述したように85年以降の流行をほぼ無視していたため、今回の泉さんの原稿を読んで初めて知ることも多かった。ランバダ、マハラジャは何だったのかを貴重な体験者の証言として読むことが出

来た。それが今後役に立つのかはさておき。冒頭で触れたチェッカーズについて泉さんは「Jポップの源となるアーティスト色の強いアイドルだった」と書いている。そうか、当時のわたしは歌謡曲全盛時代の終焉をチェッカーズという存在を通して見ていたのだ。30年経ったいま、自分が手がけた書籍でようやく腑に落とすことができた。
(竹部吉晃=編集者)
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●2007年から2012年にかけて雑誌「パチスロ必勝ガイドNEO」(白夜書房)で連載されていた「泉麻人の80年代流行物しりとり」をまとめたコラム集。しりとりコラムのスタイルをまとった笑えて泣けてタメになる80年代文化論。「80年代しりとりコラム」泉麻人・著/ファミマ・ドット・コム刊/発売中



居酒屋散歩10《千川・安曇野》


 今回は豊島区・千川のお店。ちょっと盛り場から離れている蕎麦屋だが、居酒屋としてもいいお店。
 地下鉄・千川駅の近くには横山光輝さんの事務所があり、その帰りに立ち寄ったのが最初だ。横山先生は10年ほど前にお亡くなりになっていて、息子の輝年さんが作品の管理をしている。横山先生は昭和30年代に雑誌「少年」に「鉄人28号」の連載をし、手塚治虫「鉄腕アトム」と人気を2分し一躍人気作家になった方。

その後「伊賀の影丸」「魔法使いサリー」「ジャイアント・ロボ」などのヒット作を次々に発表し、後には「水滸伝」や「三国志」などの中国物の名作を残している。私がお付き合いしたのは古い作品の復刻で、「鉄人28号」や「伊賀の影丸」など代表作を始め、マイナーな単行本未収録作品まで多くの作品を復刻してきた。夕方に打ち合わせが多かったので、その帰りによく「安曇野」に通ったものだ。

 先日久しぶりに事務所に行くことがあり、打ち合わせの後で印刷所の営業マンM氏と待ち合わせ。雪の降った日で寒かったが、ほぼ同時に着いたので、すぐ2人で「純手打ち」と書かれた暖簾をくぐって中に入った。M氏は最近転職をして同業他社に移ったが、以前の社では横山担当だったので「安曇野」はおなじみだ。入ると天麩羅のいい香りがしてきた。テーブル席がいくつかあるのだが、こちらは腰を落ち着けて酒を楽しもうということで、いつも小上がりの座敷を利用する。まず最初は「ほろ酔いセット」。これは飲み物1杯のほかに、お通し、お刺身,天麩羅、そしてせいろがセットになっていてお得感たっぷり。お刺身と天麩羅でビール3杯はいける。その後はすぐに、せいろに行かずほかの肴を頼む。飲み物

も、ビールから日本酒に。
 M氏は特に日本酒が好きなので、こちらも彼に合わせて「利き酒セット」を注文。これは並々と注がれた3種類のコップ酒が出てくるので満ち足りた気分になる。季節によって酒の銘柄が変わるが、いつもそれなりのレベルのものが選ばれているので、何が出てくるかの楽しみもある。
 日本酒の後に再びビールにして、名物のかき揚げを頼んだ。これはジョッキより大きい揚げ物だが、小エビのほかに玉ねぎなど野菜も入って、サクサク感があり、ビールにぴったり。この日は色々なものをいただいてきたので、さすがに一人では無理で、2人で分けてビールの肴にした。
 この店は、内部に天麩羅カウンターがあり、そこに座って揚げたての天麩羅で一杯飲むことも出来る。な

にせ天麩羅は揚げた瞬間が一番おいしいという。揚げた目の前でいただくのは贅沢というもの。しかも値段は居酒屋価格でリーズナブル。次回はカウンターに座ってみようと思っている。
 かき揚げの後は軽いつまみで焼酎のお湯割りをいただき、〆のせいろを待つことにした。蕎麦は、信州・安曇野産のそば粉を使ったもので、風味が程よく感じられ、しかものど腰の食感が絶品。蕎麦を手繰り終えると、満足感一杯になる。

勘定の際に「蕎麦かりんとう」をお土産にし、カバンに入れながら外に出た。
 雪はやんでいたので少し歩き、近所のスナックへ。「安曇野」のすぐ並びに外車のディーラーがあり、これがスナックの店と同じ名前「アウディ」。ここで古い歌謡曲を聞きながらウイスキーで小一時間。帰り際のM氏のオヤジギャグに、思わずクスッとしてしまった。彼が熟女ママに言ったのは、「また、アウディ」。
(川村寛=編集者)



てりとりぃアーカイヴ(初出: 月刊てりとりぃ#12 2011年2月26日号)
3番テーブルの客

 さまざまなドラマがDVD化されている昨今ですが、いまだになかなか見られない作品は多々あります。96年秋から97年春にかけてフジテレビの深夜枠で放映された『3番テーブルの客』もそのひとつ。かの三谷幸喜脚本作品であるにも拘わらず、ソフト化されていないのはなぜか? それは普通の連続ドラマとは異なる超実験番組だったから。同じストーリーを基に、24人の演出家がそれぞれ独自のアレンジを施して腕を競い

合うという、実に興味深い企画だったのです。
 大筋はこんな感じ。元は音楽界で仕事をしていたカフェのマスターが主人公で、ある日向かいの劇場で公演中の元妻が店を訪れます。彼女は離婚後に成功してスター歌手・ビビ萩原になっているのですが、彼はそのことを知らず、客のフリをしてまだ音楽を続けていると嘘をつく。しかも今公演中のビビ萩原のバンドマスターとして共演していると見栄を張ってしまう。本当

のことを言えなくなり困惑する彼女。やがて本物のバンドメンバーが店に来たり、大歌手のアンドリュー堺が訪れたりして事態はさらに混乱し……。カフェでの絶妙な駆け引きが描かれた、いかにも三谷サンらしい大人の洒落たお話でした。
 演出家によっては大幅に改変されてしまう場合もありましたが、概ね脚本に忠実な回の方が出来が良かった様です。例えば第1回の河野圭太氏の演出。さすがに『古畑任三郎』や『王様のレストラン』などの三谷作品を手がけてきたエース監督だけのことはあります。主人公は生瀬勝久、ビビ萩原は鳥越マリ、アンドリューは岡田眞澄という布陣。ちなみに主人公とビビ役が毎回変わる中、アンドリュー役だけは重複し、ファンファン岡田は全24回中11回も演じました。村井国夫が

3回登板したほか、最終回の蜷川幸雄演出作品で植木等が演じたのも印象に残るキャスティングです。
 伊丹十三や井筒和幸ら、映画監督チームも参加しており、中でも小日向文世が主人公に扮した和田誠監督の回は、脚本を尊重した手堅い演出で、三谷との名コンビぶりが発揮されています。放送終了後に某誌に載ったホイチョイプロダクションズの星取表では、河野氏のほか、若松節朗、星護、石坂理恵子の各氏の評価が高く、テレビディレクターの演出回が良かったと書かれていました。こうして並べるとどうしても優劣がハッキリしてしまうのも発売されていない理由のひとつでしょうか。しかしながら改めて全話を見返してみたいもの。DVD化を熱望する作品なのです。
(戸里輝夫=ライター)




私家版「宇野誠一郎の世界」濱田高志・編

「月刊てりとりぃ」購入申し込み受付のお知らせ

A5変型/上製・函入/448頁 12月20日発行/定価:5,400円(本体価格:5,000+税)送料:500円(梱包手数料含)
発行者:里見京子/発行所:月刊てりとりぃ編集部

[執筆者]井上ひさし、黒柳徹子、横山道乃、中山千夏、堀絢子、恒松龍兵、井上ユリ、井上麻矢、武井博、橋本一郎、栗山民也、篁ゆき、井上都、高林真一、泉麻人、伊藤悟、田中雄二、加藤義彦、安田謙一、足立守正、高岡洋詞、千秋直人、江草啓太、田ノ岡三郎、向島ゆり子、橋本歩、熊谷太輔、鈴木啓之、濱田高志、里見京子

[新規取材&対談再録]田代敦巳、木村光一、宮本貞子、熊倉一雄、おおすみ正秋、柏原満、鈴木徹、山田昌子、金原俊子

[ご予約方法]ご購入を希望される方は、「てりとりぃ」編集部 territory.tvage@gmail.com まで、件名に「宇野誠一郎の世界購入希望」と表記の上メールにてお知らせ下さい。到着後3日以内にお支払い方法を記載したメールを送ります。*私家版につき、本書の書店販売は行ないません。

てりとりぃ×宇野亜喜良
コラボレーショングッズ 第4弾


「てりとりぃ」オリジナルキューブ BOX入りマグカップ+ブックカバーに続き、2014年ふたつ目のオリジナルグッズを作成しました。若干数ではありますが、ご希望の方にお分けします。数に限りがありますのでご注文はお早めに!

「てりとりぃ」オリジナルノート[Red]&[Black](セット販売のみ) ■自然にやさしい再生紙を使用したペンホルダーつきノートに宇野亞喜良書き下ろしイラストレーションをプリント ■サイズ:130×180×14(mm) ■セット販売価格 1,800円(送料別)※ペンは付属しません。

ご購入を希望される方は、「てりとりぃ」編集部 territory.tvage@gmail.com まで「オリジナルグッズ購入希望」と件名に表記の上メールにてお知らせ下さい。到着後3日以内に折り返し返信メールを送ります。なお限定品につき品切の場合はご購入出来ない場合があります。*別途送料は発送方法によって異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。

2014年2月28日(金)

ヒトコト劇場 #38
[桜井順×古川タク]








“音”で振り返る日本人の原風景『東京の音』
 

 2020年の新たなる東京オリンピック開催が決定してから、関連書籍も続々と出版されている。中には1964年の東京大会の際に出された雑誌の特集号など、貴重な復刻も見られる。6年後の開催に向けて世界的な都市<TOKYO>にますます注目が集まる今、東京に関する興味深い音盤

がこの度発売されることとなった。
 『東京の音』と題したそれは、最初の東京オリンピックから遡ること5年前、1959(昭和34)年に出された10吋LPが新たに編集制作されたもの。復刻に際し、東京に生まれ育ったコラムニスト・泉麻人氏が監修・解説を施し、昭和20

年代から東京の風景を撮影し続けてきた秋山武雄氏の写真と共に楽しめるという趣向が凝らされている。音と同様に写真が及ぼすタイムトラベル効果も絶大なのである。どの写真からも、ゆったりと時が流れていた豊潤な時代であったことが伝わってくる。
 今から9年前に公開されて大ヒットした映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の舞台となったのが東京タワーが開塔した昭和33年だから、ここで聴ける東京の音は正にその時代の生の記録ということになる。アルバムはまず「東京駅」から始まり、アナウンスから聴き取れる横須賀線のホームが13番線であったことから、松本清張の「点と線」の話題に導入する泉氏の考察はさすが。こうなると同年に制作された東映映画も観たくなってくる(ちなみにD

VD化されているのでご興味のある向きはどうぞ)。エッセイは乗り物繋がりで「銀座四丁目午後五時」のトラックで聴かれる都電の話へ。昭和30年代の東京を実体験している泉氏の筆致は説得力に満ち、遅れてきた世代には羨ましくもある。「隅田川のポンポン蒸気船」に絡めたドラマ「ポンポン大将」の話題では主題歌のことも触れられているが、その音楽を担当した小川寛興は、今回のジャケットに使われた写真で子供がかぶっているお面「仮面の忍者 赤影」や「月光仮面」の音楽も手がけた人物であった。
 その他「両国の花火」「築地魚市場」「浅草木馬館の安来節」など、全24トラックにわたる音の収録地域は東京の東側、いわゆる下町ばかりというところに、当時の東京の街の勢力図が

窺える。その玄関口とも言うべき銀座が東京の街の最高峰であることは昔も今も変わらないにせよ、もう少し時代が下れば、新宿や渋谷、六本木、青山なども採り上げられたことであろう。現代版『東京の音』が作られるなら、「新宿アルタ前の昼下がり」「休日の原宿・竹下通り」「渋谷スクランブル交差点の喧騒」「深夜の六本木ドンキホーテ前」などといったトラックがおそらく候補に挙げられるに違いない、などと夢想するのもまた愉しいところ。
 それにしてもデンスケ(昔の録音機材)を担いで東京のあちこちを飛び回ったであろう当時のスタッフは、この5年後に東京オリンピックが開かれることもまだ知らなかったのだろうと思い、隔世の感を強くさせられた。
(戸里輝夫=ライター)
CD『東京の音 TOKYO NO OTO』/解説:泉麻人/写真:秋山武雄/発売:ユニバーサル/本体1800円+税/発売中 ※3月1日に行なわれる泉麻人×河崎実トークイベント『昭和のテレビ番組について語ろう!』会場でもCD販売を行ないます。



インタビュー取材のみやげ話
 

 ソチ五輪、フィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得した羽生選手。ショートプログラムでは、演技曲にゲイリー・ムーア「パリの散歩道」(78年)を使っている。個人種目の前に行われた団体戦に羽生選手が出場した2月6日は、3年前に亡くなった彼の命日だった。ただ「パリの散歩道」は、羽生選手が滑り始める以前、NHK「サラリーマンNEO」に登場した「セクスィー部長」のイメージが強すぎて、羽生選手が真剣に演技する姿にも沢村一樹の奇天烈なキャラがまとわりついて仕方ない。演技終了後、観客席に向かって手を振りながら、もしかして「応援と色恋は一緒になさらぬように」などとつぶやいているのではと妄想してしまう。
 ゲイリー・ムーアには、1984年2月、2度目の

来日ツアー時にインタビューしたことがある。事前に、彼は富士山が大好きで、いろいろグッズを集めていると聞いていたので、おみやげに「富嶽三十六景」の画集を持って行った。多分、もっと豪華な装丁本を何冊も、ひょっとしたら現物も所有していたかも知れないが、いちおう喜んで受け取ってくれた。当時、もし立版古を知っていたら迷わず選んだのに、悔やまれる。
 星加ルミ子さんがブライアン・エプスタインに進呈

した日本刀を例に引くまでもなく、インタビューの座を和ませ、話しを弾ませるのにプレゼント選びは大切だ。ゲイリー・ムーアの前月に来日したエコー&ザ・バニーメンには、煙草の「エコー」を手渡したところ、これが大受け。ボーカルのイアン・マッカロクは嬉しそうにスタッフに配っていた。このとき、なかなかエコーのカートンが見つからず、結局、専売公社の直営店で入手した。3級品のカートンまとめ買い、ギ

フト包装と領収書までお願いされて、店員は怪訝そうな表情だった。
 翌年、新作アルバム『リップタイド』のプロモーションで来日したロバート・パーマーには、高級ホテルの一室でインタビューした。仕立ての良いスーツに身を包み、ソファーでくつろぐ姿は、MTVで見慣れたイメージそのまま。だが終日缶詰の取材続きに、さすがに少しお疲れの様子だった。ところが、無事録音が終わり、プレゼントのLPを差し出した途端、ソファーからぐっと身を乗り出した。日本で編集されたアール・キングのACE録音ベスト盤。もともとニュー・オリンズ音楽への愛着を示していた彼、新作アルバムではアール・キングの「トリック・バッグ」(62年)をカバーしていた。アール・キングのファンかと聞かれ、

ニュー・オリンズのR&Bが好きだと答えた。「早く言ってくれよ。俺のアルバムなんかより、そっちの話しができたのに」その表情は、すかしたビデオの彼とは別人だった。「プレゼントありがとう。つぎはニュー・オリンズの話しをしよう」。
 その後、奇しくも同じ2003年に、アール・キング、ロバート・パーマーは相次いで他界。残念ながら、約束は果たせないままに終わってしまった。
(吉住公男=ラジオ番組制作)



Espace Biblio + 月刊てりとりぃ共同企画
泉麻人(コラムニスト)×河崎実(映画監督)トークショー
『昭和のテレビ番組について語ろう!』


元テレビ誌記者のコラムニスト・泉麻人と、テレビ番組の制作も手がけてきた映画監督・河崎実。
テレビで育ち、テレビを知りつくした二人が独自の視点からテレビの黄金時代を語り尽くす至福の時間。
バラエティ、ドラマ、アニメ、歌、クイズ、ドキュメンタリーにスポーツ中継...etc. あの日あの時の爆笑、感動、興奮が甦ります。
ブラウン管の前でチャンネルを回した日々を思い出してください。
集まれ、昭和のテレビっ子!
[日時]2014年3月1日(土)15:00→16:30(14:30開場)
[参加費]1,500円(当日精算)
[予約制]メール(info@espacebiblio.superstudio.co.jp)または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。
●メール受付:件名「3/1 泉氏×河崎氏トーク希望」にてお名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。 ※定員70名様
[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)地図→ http://goo.gl/maps/uIPqv

Espace Biblio + 月刊てりとりぃ共同企画
井口奈己監督映画『ニシノユキヒコの恋と冒険』公開記念トークイベント
井口奈己(映画監督)×大島依提亜(グラフィックデザイナー)×甲斐みのり(文筆家/Loule主宰)トークショー 『映画とデザインと、その裏側と』



[日時]2014年3月8日(土)15:00→16:30(14:30開場)
[参加費]1,500円(当日精算/『ニシノユキヒコの恋と冒険』プレス資料付)
[予約制]メール(info@espacebiblio.superstudio.co.jp)または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。
●メール受付:件名「3/8 井口×大島×甲斐トーク希望」にてお名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。 ※定員70名様
[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
地図→ http://goo.gl/maps/uIPqv
映画情報:
『ニシノユキヒコの恋と冒険』(2014) 122分
監督:井口奈己 原作:川上弘美
配給:配給 東宝映像事業部
公式サイト→ http://nishinoyukihiko.com/

2014年2月7日(金)

筒美京平アンソロジーBOX、16年ぶりに復活
 

 歌謡曲史上、最強の作曲家は? という問いに対して、筒美京平という答えに異論を唱える向きはまずいないでしょう。大傑作「ブルー・ライト・ヨコハマ」と「また逢う日まで」と「木綿のハンカチーフ」を作ったというだけで超弩級の殿堂入りなのに、質・量ともに群を抜いた数多の名作をこれまで世に送り出し続けてきた鉄人です。歌謡曲と洋楽ポップスの融合か

ら生まれた新しいサウンドの登場は、日本の歌謡史を筒美以前(B・T)と筒美以後(A・T)に分けてもいいと思えるほど。昭和40年代以降のヒットチャートは氏の作品抜きには絶対に語れません。
 97年にリリースされた筒美京平作品集『HITSTORY』は膨大な楽曲から絞り込んだ163曲が4枚組の上下巻全8枚に収められたもので、ご本人の意向

も反映された決定版というべきものでした。それでもその全容からすればほんの一部に過ぎず、未収録でもまだまだ優れた楽曲は山ほどあるわけですが、ベーシックなところはきちんと抑えられた納得の選曲。セールスやチャートなどの記録に基づいた抽出はほぼ動かないとしても、それ以上の選曲基準となるとこれはもう好みの問題なので、言い出せばキリがありません。
 それから16年、作品集も既に入手困難になっていたところで企画されたのが今回のリューアル版ボックス。その後の作品+カヴァーの10曲を収録した9枚目のディスクがプラスされ、仕様もLPサイズの収納だった前回に対して、今回はコンパクトな函に収められ、全く違う商品という印象を受けます。ブックレットは200ページに及び、内容の

充実ぶりは言うに及びません。作品リストと歌詞集はそれぞれ別刷りでこのポリュームなのです。これはもう立派な書籍。
 改めて眺めてみると、酒井政利の序文に始まり、筒美京平ロング・インタビュー、橋本淳インタビュー、草野浩二や朝妻一郎ら重要関係者16組のバイオグラフィー、全収録曲の解説に作品研究のコラム等、資料性は極めて高く、さらには細野晴臣、大瀧詠一、山下達郎へのインタビューに、井上陽水、小西康陽、近田春夫、矢野顕子、吉田拓郎による随稿という贅沢な布陣が連なります。吉田のメッセージは短いながらも、多くの人々の筒美京平感が集約されているといっていいもの。音源だけでも充分に価値ある作品集にこれだけのコンテンツを揃えた、監修の高護氏、榊ひろと氏を

はじめ、スタッフの高い志に頭が下がる思いです。
 職業作曲家(もちろん作詞家も)が存分に活躍を遂げることが出来た時代の幸福な音楽を享受するために、これ以上のアンソロジーはないでしょう。例えば、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」をいい曲だなと思える人にとっては末代までの宝の箱であることは間違いありません。97年版を買い損ねて後悔していた方は是が非でも。お持ちの方も余裕があれば併せてお手元に置かれることをお薦めします。そして願わくば、ここで選に漏れてしまった作品、陽が当たらない名曲たちもいずれ新たに纏められる機会が訪れますように。ロック志向の皆さま、歌謡曲はキライでも筒美京平のことはキライにならないでください。
(戸里輝夫=ライター)
●『筒美京平 Hitstory Ultimate Collection 1967~1997』ソニーミュージックダイレクト/本体 ¥18,857+税/完全限定生産



自主制作マンガ界の忍法反魂の術
 

 凡天太郎(1929〜2008)という劇画家がいた。なんて書き出しにしても結局は知ったかぶりでしかない程、忘れ去られていた作家がいる。紙芝居出身で成功した作家として、水木しげるらと並んで語られ、実際、週刊明星に連載された「混血児リカ」は大人気を博した。しかし、劇画と早々に訣別し、刺青師として高名になったため、劇画家としての認知がブレているところがある。が、ここ数年「凡天劇画会」という

酔狂な、いや探究心旺盛な愛好者グループが、バイタリティ溢れる普及活動をしてくれたおかげで、このレアな劇画家を手軽に味わえるようになった。活動期間は短かったものの、描く手は速かったと聞く。カッチリとした画力は、当時の魅力を保存しているに違いない。青年劇画誌が林立していた1968年に芸文社の「漫画パック」に掲載された忍者モノでまとめた、最新作品集『忍法無惨伝』(2013年)が届いた。

表題どおり、血糊のこびりついた刃と飢餓に荒んだ風景が満載の、戦国残酷物語。強烈なハイライトで立体的にキメてくる断末魔。腕が飛ぶ飛ぶ、首も飛ぶ。80年代ホラー映画的な怪奇趣味が、ときどきバターみたいに染み出してきて香ばしい。
 凡天劇画会の刊行物の楽しみは、その装丁(植地毅&メチクロ)にもある。前作の『ブラックプロファイター タケル』(2013年)は、週刊少年ジャンプに掲載作ということで、初期のジャンプコミックス調だったが、今回は忍者モノということで、「忍者武芸帳 影丸伝」(白土三平)小学館ゴールデンコミック

ス風に仕立ててある。その出来上がりに、つい「馬鹿じゃないの」と最大級の賛辞を漏らしてしまった。心憎いディテールはここには書かない。続きは何でもウェブに頼らず、是非現物で。これは、悪ふざけというよりも、もしかしたら現実だったかもしれない漫画史を捏造した、装丁によるパラレルワールドSFだ。
 今年は、フランスで日本マンガの影の立役者たちを意欲的に紹介している出版社「レザー・ノワール(黒蜥蜴)」から、選集が出版される予定があるとか。凡天劇画の暗躍はまだまだ止まらない様子だ。
(足立守正=マンガ愛好家)
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『忍法無惨伝』収録内容〜「忍法無惨伝」「くの一殺し隠形鬼」「仇討ち無情」/新書判/192頁/1365円/発売中



宇野誠一郎の冒険音楽にびっくりしたり、ひっくりかえったり。
 

 作曲家、宇野誠一郎(1911~2011)の名前は知らなくとも、昭和40~50年代に彼が遺したTVアニメの音楽を聴いたことがない人はいないだろう。こんな紋切型の表現をこれまでに何度も使ってきたけれど、これほどふさわしい作家もそうはいないはず。
 2枚の編集盤『宇野誠一郎 作品集』が編まれたのは04年のこと。それからち

ょうど10年目、没後3年目に「第3集」が発売される。監修、選曲はもちろん濱田高志。ロングセラーを続ける「Ⅰ」「Ⅱ」とは違って、「Ⅲ」には「ひょっこりひょうたん島」や「ムーミン」や「ネコジャラ市の11人」や「一休さん」や「悟空の大冒険」など、いわゆる有名曲は収録されてはいないが、溢れ出る宇野メロディの魔法、編曲の妙技、特に

ヴォーカル・アレンジの至芸においては前2作を凌ぐ内容となっている。レコードのみならず、ソノ・シート音源、さらには初音盤化となる作品も含まれている。
 監修者の濱田さんによると、宇野誠一郎の生前に編まれた『作品集』の「Ⅰ」と「Ⅱ」の選曲において、ご本人から、作品を年代順(クロニクル)に並べることを拒まれ、あくまで、今聴かれる音楽としての構成を優先すべき、という提案を受けたという。「Ⅲ」もまた、その言葉に従ったつくりとなっている。ライナーノーツには、お亡くなりになる2月前に完成したCD『悟空の大冒険』を聴き、常々、失敗作と評されていた『悟空…』を「ひょっとしたら、僕の代表作といってもいいのかも知れません」と感想を述べられた話が紹介されている。残念ながら、

この「Ⅲ」をお聴かせすることも「かめんにんげんインセクトマン」の音楽についての感想を尋ねることも叶わなくなったが、そんな感傷とはまったく無縁という顔をして本盤に収められた32の歌はいきいきと弾み、跳ね、踊っている。びっくりして、ひっくりかえって、ドインてなことになっている、…かもね。
 〝しーん〟や〝ギューン〟など漫画の擬音表現は日本が生んだオリジナルだとよく言われるが、それを歌に転換することに最も長けた作曲家は間違いなく宇野誠一郎だろう。実験音楽ではなく冒険音楽と呼ぶにふさわしい。これぞセンス・オブ・ワンダーだ。
 「ふしぎなメルモ」が出てくる最近のCMで〝あの曲〟が使われないモヤモヤも本盤で解消しましょう。
(安田謙一=ロック漫筆)
●「宇野誠一郎作品集III 」品番:CDSOL1548/ウルトラ ヴァイヴより発売中
*この文章は雑誌「ミーツ・リジョナル」2014年3月号に寄稿したものに加筆したものです。




劇団四季ミュージカル「壁抜け男〜モンマルトル恋物語〜」 
圧倒的な幸福感で包み込む小粋なフレンチミュージカル
『壁抜け男』東京公演   2014年2月9日(日)いよいよ開幕!
 
音楽=ミシェル・ルグラン 
台本=ディディエ・ヴァン・コーヴェレール 
原作=マルセル・エイメ(ガリマール出版) 
オリジナル版演出=アラン・サックス 
日本語版台本・演出=浅利慶太
公演日程:2014年2月9日(日)〜3月15日(土)    
会場:自由劇場(港区海岸1-10-53)
料金:S席 9,800円/A席 6,000円/A席学生 3,000円
お問い合わせ 劇団四季東京公演本部 TEL. 03-5776-6730
公演情報はコチラ http://www.shiki.gr.jp/applause/kabenuke/
(撮影:荒井健)


2012年3月30日(金)

ヒトコト劇場 #6
[桜井順×古川タク]







日本のジャズ・シンガーの嚆矢、二村定一の怪曲・秘曲を集めたCDが発売

 戦前にエノケン(=榎本健一)と舞台や映画で名コンビを組んでいたエンターテイナー・二村定一は、流行歌手のパイオニアであり、日本最初のジャズ・シンガーとも呼ばれる。「私の青空」や「アラビヤの唄」、戦後にフランク永井がリバイバル・ヒットさせた「君恋し」も二村が昭和の初めに歌ったのがオリジナル。シラノ・ド・ベルジュラックを想起させる大きな鼻がトレードマークで〝べーちゃん〟の愛称で親しまれた

が、戦後間もない昭和二十三年に四十八歳の若さで早逝してしまったこともあり、謎の部分が多い人物でもあった。
 先ごろ、メーカー四社の共同企画によるCD「ニッポン・モダンタイムス」シリーズから『私の青空~二村定一ジャズ・ソングス』(ビクター)が出され、併せて毛利眞人氏による優れた評伝「沙漠に日が落ちて~二村定一伝」(講談社)も出版されたばかりだが、それに追い討ちをかけるよ

うにリリースされたのが今回発売された『街のSOS!』である。SP盤の収集家として著名な保利透氏が主宰する〝ぐらもくらぶ〟のレーベル設立第1弾となる、満を持しての発売だけあって、その内容は充実の一途に尽きる。
 モダンなジャズ・ソングが中心のビクター盤に対し、こちらは国産のマイナーレーベルで展開された、より大衆的なエロ・グロ・ナンセンス路線の作品集。ともすれば下世話になりがちなギリギリの線だが、オペラ出身の正攻法テノールと、後に鍛えたビング・クロスビーばりのクルーナー唱法もあってか、今聴くと文化の香りさえ感じさせるのは、単に戦前の珍しい録音というだけでなく、二村の育ちの良さと教養に支えられたものとおぼしい。抜群の表現力で歌われる作品群は、

「キッスOK」「ほんに悩ましエロ模様」「女!女!女!」など、かなり際どいタイトルの怪作が並び、エノケンとの共演「エノケン二村 歌道楽」も収録されている。
 毛利氏による仔細な解説は読み応え満点。相当な手間隙をかけたと思われるマスタリング作業にも敬意を表したい。
 それにしても今後のレコード復刻、殊にSP時代の音源については、個人所蔵の音盤や資料がますますポイントとなってゆくことは必至だろう。
(戸里輝夫=ライター)
販売:(株)メタ カンパニー TEL:03-5273-2821 FAX:03-5273-2831 http://www.metacompany.jp



てりとりぃアーカイヴ(初出:月刊てりとりぃ#8 平成22年10月23日号)
私の中の浅川マキ

 マキさんは我が家にとって色んな意味でルーツである。私の父、田村仁(タムジン)は若い頃、雑誌の人間ルポで初めてマキさんの写真を撮影し、それをマキさんに直接持っていった。その時すでにファーストアルバムのジャケット写真が決まっていたタイミングだったが、マキさんはスタッフの反対も押し切り父の写真を使用した。その一枚が父初のジャケット写真であり、それからタムジンとい

うフォトグラファーが数多くのアーティストのジャケット写真を撮るきっかけになった。マキさんの一瞬の強烈なインスピレーションから全てが始まった。
 先日、マキさんの本を作る為に父が撮った七〇年代から今までの写真を焼く為の暗室作業をした。父はネガを見ながら言った。「俺、反省してんだよ。若い頃は見せるのも嫌だった写真がほとんどだったけど、実はいい写真いっぱいあったん

だよな」と。
 当時、外に出たのはいつも何百枚の中の一枚だった。でもネガには何百、何千の浅川マキが居た。マキさんは強固たるこだわりの人だったので、音に関しても写真に関しても埋もれたままの作品がたくさんある。年月が経ったから言えるのだと思うが、それらがあるから一枚が活きてくる時期と、隠れていたもの達が突然輝いてくる時期があるんだろうと思う。
 ある時、マキさん自身がずっと構想していた映像DVD制作の為に、父は大量の映像をマキさんに送った。

その中から何本かの映像を厳選していく作業に、マキさんが愚痴を漏らしたことがあった。
 「私目が悪いでしょ… もうこれだけのものをしっかり厳選していく作業が大変でね…」と。私がふざけて「マキさんなら、目を瞑ってクジを引くみたいに何本か厳選してから見始めたって、それはそれでカッコいいじゃないですか」と余りに適当な事を言った。マキさんは3秒位黙ったあと、吹き出して、「あんたも一流だね!ありがと!」と言って、また笑った。
 マキさんの訃報を聞く7日前。マキさんからハガキが届いていた。偶然にも、まだこの厳しい中を生き抜いていく私へのエールだった。
︵湯山玲央奈=フォトグラファー︶



手塚治虫のSF傑作が完全復刻!
手塚治虫/少年サンデー版『白いパイロット』限定版BOX


著者:手塚治虫 発行:小学館クリエイティブ 発売:小学館
定価:8,820円(税込) 発売中 ISBN:978-4-7780-3212-8
<BOXの内容>B5判並製単行本2冊 カラー復刻原画2枚

▲手塚治虫が『週刊少年サンデー』誌上で発表したSF長編マンガの完全復刻シリーズ第3弾。1961年8月から62年6月まで連載され人気を博したSFアクションの傑作をカラーページを含め、連載時のまま完全復刻。
▲主人公のひとりは軍事国家の王子・マルス、ひとりは奴隷の少年・大助。ふたりは、生まれてすぐに複製機(ダブル・マシン)によってつくられた双子だった。マルスと大助のいずれかが本物でいずれかはコピーだ。数奇な運命をたどるふたりを軸に、軍事国家の脅威を世界に伝えるため、最新鋭ジェット機「ハリケーン号」に乗り「白いパイロット」として活躍する少年少女の姿を描く。手塚版戦隊SFアクションとして高い人気を誇った作品。
▲解説は学習院大学大学院教授の夏目房之介氏と作家の二階堂黎人氏。
▲問合せ:小学館クリエイティブ(担当:山田 03-3288-1354)http://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b99897.html


Monthly Territory 2nd Anniversary - Original Bookmark

「月刊てりとりぃ」創刊2周年記念 オリジナルしおり 配布中です


2010年春に創刊されたフリーペーパー「月刊てりとりぃ」も現在配布中の第25
号で3年目に突入。日頃のご愛顧に感謝する意味も込めて、創刊2周年記念とし
て「オリジナルしおり」を作成しました。本紙でもお馴染み、宇野亜喜良氏によ
るオリジナル・ロゴ・デザインをカラーであしらったデザインとなっています。

数量限定とはなりますが、ディスクユニオンJazzTOKYO、神保町店、新宿ジャ
ズ館、BIBLIOPHILICにて現在無料配布中。ご希望の方はおややめに。

2012年3月9日(金)

「テネシー・ワルツ」から60年 今、鮮やかに甦る江利チエミの世界

 戦後わずか数年、未だ復興への途を辿っていた頃の日本人にとって、「テネシー・ワルツ」がどれほど重要な曲であったか。その時代を生きてきた人々の証言をこれまで幾度となく聴かされてきた。それも本国のパティ・ペイジやジョー・スタッフォード以上に、新人歌手・江利チエミの歌声

が大衆に安らぎをもたらし、英語と日本語で構成された「テネシー・ワルツ」のレコードは当時二十万枚を売り上げて大ヒットとなる。
 チエミはバンドマンの父と、浅草の軽演劇女優の母との間に生まれた末娘であった。父・久保益雄は柳家三亀松の伴奏者として活躍したことでも知られるから、

根っからの芸人育ちである。後に出演した映画の画面などからもどことなく漂う彼女の気風のよさは、そうした環境によって育まれたものであったろう。同い年の美空ひばり、雪村いづみと共に〝三人娘〟と呼ばれて人気を得てからも、おそらく彼女が常に三人を束ねる良きムードメーカー的存在だったと思われる。歌手としては先輩のひばりも、チエミの人間性にはきっと一目置いていたに違いない。
 キングレコードのテストに合格したチエミが、予てからの希望で吹き込んだのが「テネシー・ワルツ」で

あり、新人であるにも拘らず、デビュー曲については頑として譲らなかったという。結局はそれを受け入れたレコード会社の柔軟な姿勢が功を奏して、一世一代の名唱が生まれることとなった。その後も流行歌のフィーリングを採り入れつつポピュラーを歌い続けた彼女は、「スイング・ジャーナル」誌の人気投票で昭和二九年から四年間連続で女性ヴォーカル部門の一位に輝くなど、ジャズ歌手としての高い評価を得る。それに続けとばかりに雪村いづみが「想い出のワルツ」でデビュー・ヒットを飾り、ひばりもふたりに触発された形で頻繁にジャズを歌うようになったのだった。
 これまでにもチエミの作品集は数多く編まれてきたが、今回は洋楽編、邦楽編と分けられ、それぞれ五枚組のボックス仕様での発売

が特徴。ジャンルをきっちり系統立てた上で歌手・江利チエミの足跡を振り返る復刻である。洋楽編では、昭和二八年の初渡米以来交流を深めたデルタ・リズム・ボーイズとの共演が優れもの。殊に英語と歌を指導したリード・テナーのカール・ジョーンズは、チエミが師と仰ぐ存在であった。もちろん、東京キューバン・ボーイズやシャープス・

アンド・フラッツらをバックに吹き込まれた、得意のラテンやポピュラー・ナンバーもふんだんに。
 邦楽編では後年のオリジナル・ヒットを筆頭に、抜群のジャズ・フィーリングで歌われる民謡や俗謡、哀愁に満ちた抒情歌や歌謡曲のカヴァーなど、実は彼女の本質であろうドメスティックでウエットな世界に誘われる。ジャズ・ポピュラーを聴いた後で、ぜひ濃密に味わって戴きたい。彼女の歌をとことん聴きこんでいくと、最終的にはこの辺りの凄さに気づかされることは必至なのだ。
 戦前の川畑文子にはじまり、ベティ稲田、ナンシー梅木と連なる日本の女性ジャズ・ヴォーカリストの系譜において、なんといっても戦後最高のスターは江利チエミである。日本のミュージカルを開拓したといわ

江利チエミ メモリーズBOX <洋楽編><邦楽編>


キングレコード 各CD5枚組 定価¥10,500(税込) 3月7日発売

“日本ポップス界史上最高のスター”江利チエミの珠玉の録音・約200曲を集大成した豪華愛蔵版全集が、<洋楽編>と<邦楽編>の2セットに分けて、生誕75周年・没後30周年・レコードデビュー60周年記念企画として遂に発売。
・特典CDプレゼントキャンペーン ●<洋楽編><邦楽編> 両セットご購入の方全員に、特典CD「江利チエミ/初CD化!シングル・コレクション」をプレゼント。詳しくはキングレコードのHPで。

れる舞台『マイ・フェア・レディ』や、数々の映画作品など、エンターテイナーと呼ぶに相応しい活躍を遂げた彼女であったが、この世に別れを告げたのがあまりにも早過ぎた。生命力に満ちた素晴しい歌を聴けば聴くほど、当り役のサザエさんを地でゆくような明る

さでもっと芸能界を照らし続けて欲しかったとつくづく思ってしまう。
 彼女が逝って早や三十年となる今年は、奇しくも生誕七十五周年、デビュー六十周年のメモリアルイヤーにあたる。
︵鈴木啓之=アーカイヴァー︶



トッド・ラングレン紙ジャケ再発記念対談 川口法博×大久達朗×戸里輝夫
続・それでもトッドが好き!

 「月刊てりとりぃ」#24にて掲載された、ポップ・オタクを自認する川口/大久/戸里によるトッド・ラングレン対談。掲載されたのはホンの一部であって、実はトッド談義はその後も延々と華が咲いたのでした。ここでその一部を紹介(聞き手/戸里輝夫)。
     
大久 ダリル・ホールの番組「ダリルズ・ハウス」でのトッドと共演もそうなんですけど、なんで2人は今も仲いいんでしょうね。XTCの件はともかく、トッ

ドって元々友達付き合いが下手そうな人なんですけどね(動画は同番組で「アイ・ソー・ザ・ライト」を歌う2人)。人付き合いが下手だから『ア・カペラ』みたいなのを作ったのかな、とか想像したり。
川口 僕はずっと『ア・カペラ』が一番好きなんですね。あのアルバム、声だけで作られた、って事で説明されて終わる事が多いですけど、実は曲のクオリティーも最高峰じゃないですか。トッド流R&Bのベスト・ソングがたっぷり入ってる。そして初期からのファンには「サムシング・トゥ・フォール・バック・オン」というとっておきのポップ・ソングもあるし。ちなみにこの曲は歌詞もとてもいい。なんとなく「ラヴ・オブ・ザ・コモン・マン」の続編という感じで、こういう「さあ!殻に閉じこもって

ないで出ておいで!みんなキミを待ってるんだよ!」的な歌詞は、トッドの本質的人間愛を感じるなあ。実際会うと皮肉屋なんだろうけど(笑)。
--そういえばあまりトッドの「人間性」が語られる機会はないですよね。職人肌だから、という点もあると思いますが。
川口 ある程度音楽オタクになると、どこかで必ずぶつかる存在だという感じはしますよね。ひねくれポップとかビートルズ方面極める人だったら必ずどこかでトッドに行き着いちゃう。で、聴くと極上の美メロだ

から、一枚じゃ済まなくなる。そうでなくてもFMとか流していれば「アイ・ソー・ザ・ライト」なんて定番中の定番でプレイされるから、あれ聴いてCD屋に駆け込んだり、アマゾンでポチっとする人はいつの時代も一定数いるんじゃないでしょうか。で、そこからズブズブと深みに」
大久 そういえばボサノヴァのアルバムもありますよね(97年のセルフ・カヴァー盤『ウィズ・ア・ツイスト』のこと/動画は同作のプロモのためテレビ出演し

たときの演奏)。あれは皆異口同音にスゴい良かった、って言いますよね。僕もそれには同感なんです。アコースティックだからある意味素っ気ない面もあるんですけど、なんだ、やれば出来るじゃん、トッド、みたいな印象がありますね。
川口 ただ、トッド一流の「汲めども尽きぬメロディーの泉」は『ニアリー・ヒューマン』で、もっと言うと「パラレル・ラインズ」(右下の動画は90年の同曲のライヴ)が最後だったように思いますね。
大久 トッドのメロディーが日本人向き、と前に言いましたけど、ブルースの臭い、というかブルース的なメロディーの着地点とは離れてる、っていうことはあるのかもしれませんね。同じメロディーメイカーとして比べたときに、ポール・マッカートニーの場合はそ

の「ブルース的な着地点」がいつもある、っていう風に僕は感じるんですよ。もちろんトッドの曲は十分にソウルフルなんですが、たとえばアトランティック・ソウルの楽曲とか、メチャクチャにメロディアスなノーザン・ソウルの曲なんかとはその部分が決定的に違うな、と。
--トッドのミックスしたサウンドの特徴を、こもって奥行きが無くて中域ばっかり強調された、とおっしゃってましたが、具体的にはどういうイメージをされ

ていますか?
川口 フィル・スペクター的な感じというか… フィル・スペクターの音も音質的にはひどいもんね。「リヴァー・ディープ・マウンテン・ハイ」とか(笑)。トッドも初期~中期はまだ分離がよくてヌケのいい音だったけど、ユートピア中期以降はペラッペラでレンジが狭くて、ホントひどい音。「リシストラータ」とか「ユー・メイク・ミー・クレイジー」とか、音が悪いだけじゃなくてノイズがブチ!なんて入ってる。なんでこのノイズ取らなかったのよ!ってくらい。でも、そんなテキトーなミックスの音がつい聴きたくなるという不思議。
大久 麻薬的だと(笑)。僕はそれほど「悪い音」と思ったことはないんですよ。いつも古くさい音源ばかり訊いてるせいかもしれませ

んが。ただいつも思うのはダンゴになり過ぎなんですよね。『フェイスフル』に収録されてる「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」のカヴァーなんてビートルズよりも昔の録音なんじゃねえの?って思っちゃうくらいで、だから楽器の演奏にはそれほど耳が行かない。それはもしかしたらヴォーカルを生かしたいっていうトッドの狙いなのかもしれませんね。
川口 『フェイスフル』は大好きだけど、実はあと一歩のところで詰めが甘いと

ころがトッドらしいなと。音質も原曲に似せてるようで実は結構違うし、そこまでアレンジ詰めといてなんでそこ原曲通りのフィルじゃないの?なんでそこ生弦じゃないの?なんて箇所が随所にあって、アメリカ人らしいテキトーさをあらためて感じます。ま、そのテキトーさというか短気さが音に勢いを与えてるんだと思います。
大久 もっと別の例で言えば、ニューヨーク・ドールズ(2作品をトッドがプロデュース)なんかは、仮にトニー・ヴィスコンティとかポール・マッカートニーとか、もしくはブライアン・イーノがプロデュースしてたら、当然ですけどバンドの結果/評価は違ったモノになったと考えることもありますね。あと、パティー・スミスの『ウェイヴ』(79年のトッド・プロデュ

ース作品)が好きっていう人も結構いますけど、やっぱホンネを言えば、最初のアルバム(75年のデビュー盤『ホーセズ』。ジョン・ケイルのプロデュース)にはさすがにかわなねえよなぁ、とか(笑)。
川口 それはやっぱり、本質が「芸術」じゃなくて「芸能」の人だからじゃないでしょうか。「この曲はシングル向きだ」ってトッドが一度決めると、それはもう徹底的に歌謡曲みたいにポップに仕上げるじゃないですか(右の動画は73年

のTV番組「ミッドナイト・スペシャル」で「ハロー・イッツ・ミー」を披露するトッド。この模様は日本編集盤『ハロー・イッツ・ミー』のジャケットで写真が使用されたことで有名)。パティー・スミス「フレデリック」もサイケデリック・ファーズ「ラヴ・マイ・ウェイ」もチューブス「プライム・タイム」も高野寛「べステン・ダンク」も、イントロで全部トッドってわかる。もう、芸能!歌謡曲!って感じ。「俺がやる以上は音楽マニアのためだけの音楽にはしねーからな!」という意思が伝わってくるんですよ。ブライアン・イーノだったら本格路線、ミシュラン三ツ星レストランになるかもしれないけど、トッドはB級グルメのおいしさというか(笑)。ま、僕としてはB級グルメを選んじゃいますね。
TODD RUNDGREN issues with Paper Sleeves!
K2HDリマスター&HQCD盤/紙ジャケ仕様で絶賛発売中!

・ラント+9(VICP-75034)
・ラント:ザ・バラッド・オブ+5(VICP-75035)
・サムシング/エニシング?(ハロー・イッツ・ミー)+6 (VICP-75036/7)
・魔法使いは真実のスター+2(VICP-75038)
・未来から来たトッド+3(VICP-75039)
・未来神+2(VICP-75040)
・誓いの明日+2(VICP-75041)
・ユートピア/太陽神+2(VICP-75042)
・ユートピア/悪夢の惑星+1(VICP-75043)

*詳しい商品情報と試聴・購入は、ビクターエンタテインメントHP/トッド・ラングレンのページにて
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A001952.html