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Special Commercial Movie directed by Taku Furukawa
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誠に恐縮な話ですが、自分は日頃ヒマに任せてとにかく相当数の美術展等の展示を観て廻っております。過去5年間の年平均は726・2軒、その数はもちろん有名な美術館の大規模な展示から、小さなギャラリーでのかなりマニアックな展示まで、大小様々の展示を全て併せてですが。しかも、この行為は仕事と直接は全く関係なく、全て自分
の趣味なのです。ホント恐縮です。 年間726・2軒、まぁ、換算すれば大体一日に2軒の展示に訪れていることになりますが、実際にはコンスタントに一日2軒訪れることが出来る訳でもなく、当然、全く観に行けない日があり、一日10軒とか廻る日もあります。 それで何故、年間726・2軒、一日10軒を廻れる
ことが可能かと言えば、自分の移動手段が原動機付自転車=原チャリだからなのです。雨や雪の日はもちろん、あと、真冬のクソ寒い日とかは原チャリ移動はしませんが、移動可能時は下北沢から東京23区とその周辺、天気が良ければ横浜・横須賀や鎌倉・葉山・茅ヶ崎・平塚の湘南地区ぐらいまでは平気で原チャリで出掛けています。原チャリはやっぱり楽ですよぉ。電車・徒歩移動だと乗換えとか面倒だし、時間と移動費がかさみますから。 それで、原チャリで各所を巡る時、如何に観たい展示を効率良く廻るか、その行程を考えるのが、またとても楽しいのです。日々、リスティングしているこれから観る予定の展示をマックブックAIRのiCalへ書き込み、iPhoneへ同期、その通りに巡って
いるのです。楽しみ過ぎますね。すみません。 こんなバカみたいに展示へ訪れているお蔭(?)で私淑する都築響一氏に取材を受け、都築氏のメルマガ*で自分のことが近日、記事になることになり、そして、この原チャリ展示巡りをまとめた本が来春、DU BOOKS(ディスクユニオン)から刊行予定の運びとなったのです。バカも度を過ぎれば、何か形になるってもんですね。これからも、バンバン展示巡りを続けたいと思います。これでも、一応、仕事もしていますから。ちなみに自分の原チャリは平成24年5月31日現在で13年半現在で74444KM走破(写真)です。 (山口〝Gucci〟佳宏=RAKSTONE Records)* ROADSIDERS' weekly www.roadsiders.com(有料)
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今回「てりとりぃ」編集長より、ジャズ・エピソード集の書評を書いてみないかと言われ、気軽に引き受けたものの、これが結構、難産であった。というのも、この本を読んで、数多くのジャズ・ミュージシャンの素顔を知り得たのだが、読むうちに、フランス人は彼等に対して、なぜこんなに興味を持つのか、ということに疑問を持ってしまい、書評より、そっちが気になってしまったからである。 元々、フランスとジャズ
の関係は深い。ハードバップ全盛の50年代後半、ヌーベルバーグを中心とする監督達は、そのサウンドトラックに数多くのアメリカのジャズ・ミュージシャンを起用した。ルイ・マルとマイルス、ヴァディムとアート・ブレイキーなど、彼等は映画とジャズの新しいスタイルを創り上げ、シネ・ジャズを生み出した。また、60年代、アメリカで不遇だったミュージシャンに活動の場を与えたのもフランスである。バド・パウエルや
デクスター・ゴードン等がこの地で生み出した名作は数多い。この様に、フランス人は彼らの作品は、無論、その作品を創り上げたミュージシャン自身をも愛したのである。 本書で記されているジャズ・ミュージシャンのエピソードも、彼等の作品に関するものというよりも、その意外な素顔を取り上げたものが多い。例えば、ダイナ・ワシントンが相当喧嘩早く、常に拳銃を持ち、気に食わないとぶっ放しかねない人物という事やサッチモが常に大量のクスリを携帯していたかなりのジャンキーだった事など、結構、作品からはまったく知りえない事実を数多く記している。つまり、彼らのエピソードを語りながら、その人物像を浮き彫りにし、彼らが愛すべき存在である事を伝えているのだ。
当初、この本の趣旨は、英国人がアメリカのブルースを再評価したのと同様に、フランス人もジャズを一つの文化として再認識しているという事を示しているのかと思っていた。大概、自国の文化の素晴らしさに気づくのは、外国と言う第三者による指摘や評価があっての事が多い。今や、アメリカで地に伏しているジャズに対して、フランス人はそういう役割をいまだに果たしているのですよ、ということを言いたいのかと思っていた。 しかし、最近、家にあるジャズ関係の書物を引っ張り出してみると、どうも違うな、こうではないのかと思う事が出てきたのである。フランス人はジャズのルーツは自分たちであるという自負があるから、こんなに関心を持っているのではなかろうか。ある歴史本を読
| み返してみると、20世紀初頭、ニューオーリンズはアフリカ奴隷の黒人とフランス人の混血クリオールが多く、そのお祭り(マルディグラ)に登場するフランス風ブラスバンドと黒人音楽が融合して生まれたのがニューオリンズ・ジャズであると。つまり、ジャズを生み出したのは我々、フランス人であるという自負があるからなんですね。だから、自国の文化であるジャズを愛でるのは当たり前の事、だから詳しく調べるし、知っているんですと。ああ、 そういうことなんだとようやく、合点がいった次第である。 最後に、音楽に関する本は良く読むのだが、優れた音楽本の効用は、その本を読んでいると音楽が聞こえてくる事だと思っている。もしくは、文章と関連する音楽が聞きたくなる事だと思う。本書も例外ではない。同書を読了してから、最近あまり聴いていなかったバド・パウエルに手が伸びたのもこの本のお陰ではなかろうか。 (星 健一=会社員) |
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