Vince Guaraldi Trio / The Great Pumpkin Waltz (1965)
ヴィンス・ガラルディーが「ピーナッツ」の音楽を担当し始めたのは64年。TV特番のためのBGMを制作したのが最初だそうです。特番は結局放送されませんでしたが、音源は65年にアルバムとしてまとめられ『A CHARLIE BROWN CHRISTMAS』というタイトルで発売されました。今もスヌーピー関連の傑作として知られ、日本でも若い世代のジャズ・ファンにも親しまれている超名盤ですね。
Dave Brubeck / Cast Your Fate To The Wind (1988)
ガラルディーは76年に急逝しましたが、彼が作った「スヌーピーのための音楽」の数々は、多くのミュージシャンに影響を与えています。こちらは88年、8話のシリーズとして放映された『スヌーピーは宇宙飛行士/THIS IS AMERICA, CHARLIE BROWN」のBGMとして制作されたもので、デイブ・ブルーベックがガラルディー作品をカヴァーしています。ブルーベックお得意の「5拍子」にもご注目。
David Benoit / You're In Love, Charlie Brown (2008)
デヴィッド・ベノワもヴィンス・ガラルディーを敬愛して止まない、と公言してるひとりです。彼は85年GRPから発表した『THIS SIDE UP』で既にガラルディー作品を取り上げていますが(そこに収録された「LINUS & LUCY」がラジオで大ヒットしたことにより、スムース・ジャズというジャンルが生まれています)、こちらは08年、ベノワが新たにピーナッツ関連曲を録音・制作した『JAZZ FOR PEAUTS』収録曲。
Afrika Bambaataa & Soul Sonic Force / Planet Rock (1982)
これを路上でやってしまうところがヒップホップの、もしくはアフリカ・バンバータの素敵なところ。大魔王ルックのバンバータが大都会NYのド真ん中で「説教」する際のバックに流れているのが、クラフトワークの「TRANS EUROPE EXPRESS」&「NUMBERS」という2曲のミックス・トラックだったのも要チェックです。ミックスはこの後にトップ・エンジニアとなりひとりで全米チャートを牛耳ることになったアーサー・ベイカー。PVは最も初期のブレイクダンスが収録されてることも重要です。
80年代初頭、ヒップホップはブレイクダンス、DJスクラッチ、エレクトロ・ビートという3種の神器と共に世界に広まりました。こちらは84年、その名もズバリ『ブレイキン』という映画の一部で、現在に至るまで輝かしい影響力を誇るダンス・シーンです。ここで要注目なのは曲です。クラフトワーク「TOUR DE FRANCE」がそのまま使われています。バンドの意向もありサントラにこの曲は収録されませんでしたが、10 SPEEDという別のユニットによる同曲の「完コピ・バージョン」が収録されました。
Jimmy Castor Bunch / It's Just Begun @ Flashdance (1984)
さて、以下は「ブレイクダンス」と「ヒップホップ」が世界中に広まった証拠ともいえる象徴的な動画の数々です。こちらは大ヒット映画『フラッシュダンス』に出てくる、ストリート・ブレイキンのシーン。ここで要チェックなのは、この曲が72年のジャズ・ファンク・クラシック、ジミー・キャスター「IT'S JUST BEGUN」であること、です。動画で「ムーンウォーク」が出てきますが、マイケル・ジャクソンのアレはストリート・ダンサーがMJに教えたもの、なのだそうです。
オーストラリア時代、というか、いちばん最初のTV出演、と思われる、ビージーズの子ども時代の歌です。バリー(14歳)、モーリス&ロビン(共に10歳)なので、この身長差はまあ当然ですよね。彼らがレコード・デビューしたのは65年ですが、既にこの時点で「ビージーズ」を名乗っていたのに驚きます。既にご承知のように、現在ご存命なのは長兄のバリー・ギブのみとなりました。 Jose Feliciano at The Original Amateur Hour (1962)
ホセ・フェリシアーノ、17歳の時の演奏です。ご覧のようにモダン・サウンド・トリオという名のジャズ・トリオでの出演で、曲ももちろんジャズ。しかもホセ・フェリシアーノはエレキギター弾いてますね。冒頭で司会者が言っているように、このトリオは全員が盲目のメンバーとのこと。当時「1日に14時間はギターを弾いていた」という人ですから、当然のようにバカウマ。この後彼はA・セゴビアに直接指導を受け、64年にソロ・デビューしています。 Frank Zappa Playing music on a Bicycle (1963)
1940年生まれ、アメリカが産んだもっともヒネクレたロック・スターのフランク・ザッパ。高校卒業後に既にローカル・バンドのためにプロの作曲家として楽曲提供していたというザッパは、60年代初期に「TVでオーケストラ演奏を披露して小銭を稼いで」生計を立てたそうです。この動画は63年の米深夜バラエティー番組「スティーヴ・アレン・ショウ」にて「自転車を楽器にする音楽家」として出演したもの。真剣にオバカなことをやるあたりは、さすがザッパ先生、当時から一貫してますね。 David Bowie interview at 17! (1964)