大ヒット作『FAT OF THE LAND』発売の後に、プロディジーはロシアのモスクワ「赤の広場」でライヴをやっています。この日集まった客は一説には20万人、と言われています(でも20万人を正確にカウントする方法が果たしてあるのでしょうか?)。どうでもいい話ですが、イントロで流れるセリフは、ジャッキー・チェンの映画「酔拳」の英語吹き替え版で流れる「お師匠さん」の声、そしてこの曲のワウ・ギターのフレーズは4ADのギター・バンド、ブリーダーズの音源からのサンプリングです。
The Prodigy / Breathe (2009)
09年、アイルランドでのフェスの模様です。この模様はライヴDVD「WORLD'S ON FIRE」に収録されていますが、公式にYOUTUBEにもアップされています。プロディジーがロックかどうかはこの際置いとくとして、1人のPCオペレーター、2人のフロントアジテーター、そして2人のアテフリ演奏家(そう、ギターとドラムの2人は、演奏はしつつもその音は殆ど会場には流れていません)だけで、10万人の観客を熱狂させるわけです。文字通り、会場は揺れています。
The Prodigy / Smack My Bitch Up (2009)
まあプロディジーの楽曲はいつもそうなのですが、堂々とタイトルや歌詞に言及することが倫理的にかなり難しい(笑)ものばかりでして、こちらの曲はタイトルもPVも当然のように世界中で放送禁止に。ですが英国のみならず欧州各国で必ず1位になってしまうという。動画はドイツのロック・フェス「ROCK AM RING」でのライヴ。13万人が集まったと言われています。この曲でいつもフロントマンのキース・フリントは客席の中で客を煽ります。余談ですがキース・フリントは大の親日家で、タトゥーは日本製。奥さんも(DJ GEDO SUER MEGA BITCHというステージネームをもつ)日本人です。